内容説明
親友の婚約パーティで再会したのは学生時代から憧れていた彰生。平凡なOLの芽以子にとって、作家をめざし才能に溢れていた彰生は、今も憧れの存在。そんな彼が自分に興味をもってくれるなんて…。わがままで自信家の彰生に振り回される芽以子。だけれど好きになってしまったら恋の相手は選べない。芽以子と彼女をとりまく女たちの、切ない恋愛模様を描く長編小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ドレネコ
10
★★★初めての唯川さん(。・ω・。)もうちょっと読んでみらんとやな…2016/12/07
花宴(紅葉賀)
10
しばらくピュアな恋愛モノを読んでたから、後半の急展開にはゾクゾクさせられた。やっぱり唯川さんはストーリーの構築が上手いし情景描写が巧みだ。一般的な目で見るならばえっ、なんで?と思えなくもないけど、芽以子・彰生・佳苗・大槻、それぞれの心情も理解できるかなぁ~。客観的でなく当事者ならばそうするだろうな。恋愛って理屈じゃないから・・・。 2014/03/15
織姫
9
女友達の関係で亀裂が入るのは、やはり男絡みなんだなーっと改めて感じた作品です。会社での一件しかり、彰生と佳苗との件しかり。あと、男性で大切なのはやはり安心感が欲しいということを感じた。リアルにありそうなお話で、サラッと読めました。2015/10/21
tnyak
5
自信家で自由奔放に見えて、実は繊細な男性を愛してしまった女性の微妙な心の動きを描いた恋愛小説。90年代のトレンディードラマのような展開で、現実感に乏しく、膨らんだ期待が萎んでしまった感じです。安定をとるか、一瞬のときめきをとるか、ヒロインは悩みますが、結局ダメ男に惹かれていきます。何だかなあ、というのが率直な感想です。 2016/08/08
kaizen@名古屋de朝活読書会
4
著者は強欲だ。 2人の正反対の理想を、同時に手にしようとする。 主人公は同時に2人は手にできないが、 著者は、2人を動じに著作の中に表現して自分のものにする。 自分の理想を記述して、自分でほくそえんでいる著者のまなざしが、創造できる。著者は強欲だ。 私がもし著者なら、「メヒコの風」という題にするかもしれない。2013/02/16