出版社内容情報
野中杏、十七歳、結婚詐欺師のこども。叔父にだまされた女とふたり、絶賛逃亡中。さあ、最高に鮮やかなこの夏を駆け抜けろ!
【目次】
内容説明
野中杏、十七歳。結婚詐欺師の叔父と暮らしている。退屈に過ごしていた夏休み、見知らぬ女が家を訪ねてきた。叔父に恋をして、騙されて、傷ついたキヨエ。一目見て、チャンスだと思った。現金五百万円を手に、あたしはキヨエと一週間限定の旅に出る。叔父が奪ったものを「お返し」するために。目指すは、幻の百合が咲く谷間!つまらない常識も、世間も笑い飛ばして、最高の夏を手に入れるんだ。
著者等紹介
佐原ひかり[サハラヒカリ]
1992年兵庫県生まれ。大阪大学文学部卒業。2017年「ままならないきみに」で第190回コバルト短編小説新人賞受賞。19年「きみのゆくえに愛を手を」で第2回氷室冴子青春文学賞大賞を受賞し、21年に同作を改題・加筆した『ブラザーズ・ブラジャー』で本格デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
あんこ
15
単行本に続き再読。単行本のばったんさんの二人のイラストも可愛くて好きだし、文庫版の爽やか!夏!テイストの二人も好き。私はこの本の疾走感と軽さが好き。登場人物がみんな普通から距離を置いていたり、置かざるを得なかったり、みんな口ではなんてことない風だけどそれ故の孤独を抱えていそうなところも、そんな人たちが集まって歪なその場限りの関係を築いてまた離れるところも、『家族!友達!』を謳う物語よりずっと背中を押された気分になる。終わり方も大好き。2026/04/26
zingug
2
世間的に胸を張れないような生き方でも、自分の人生は自分で舵を取る。 結婚詐欺の被害者と、加害者の娘が逃避行するという、なかなかに突飛なロードムービー。 道中で様々な人との出会いを経つつも、杏とキヨエのチグハグなやり取りが繰り広げられる。 作中でパチンコと無免許運転という、未成年の立場からすると明らかな法律違反を犯すシーンがある。 そこで、受動的にハンドル握っていたパチンコはつまらなさそうにしていたのに、能動的にハンドルを握る車の運転はイキイキしていたのが、なんとも印象的だった。2026/04/17
まつだ
2
1週間フレンズみたいなロードムービー。目的地は謎の山間。そこを目指す、ひとつひとつの場面の絵が思い描けるような心地よさ。すばやい展開と、あっけらかんとした終局で短距離を駆け抜けたような爽快感でした。でもって、結局のところ、うまくやってるつもりの自分がいちばん危ないってことで。2026/04/04
める
1
登場人物みんな個性的で(ただし時々イラっともする、たぶん身近にいたら仲良くなってない)読後感もすごく良かった! ひと夏のロードムービーって感じだ2026/04/20




