集英社文庫<br> ペーパー・リリイ

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集英社文庫
ペーパー・リリイ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 232p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087448726
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

野中杏、十七歳、結婚詐欺師のこども。叔父にだまされた女とふたり、絶賛逃亡中。さあ、最高に鮮やかなこの夏を駆け抜けろ!


【目次】

内容説明

野中杏、十七歳。結婚詐欺師の叔父と暮らしている。退屈に過ごしていた夏休み、見知らぬ女が家を訪ねてきた。叔父に恋をして、騙されて、傷ついたキヨエ。一目見て、チャンスだと思った。現金五百万円を手に、あたしはキヨエと一週間限定の旅に出る。叔父が奪ったものを「お返し」するために。目指すは、幻の百合が咲く谷間!つまらない常識も、世間も笑い飛ばして、最高の夏を手に入れるんだ。

著者等紹介

佐原ひかり[サハラヒカリ]
1992年兵庫県生まれ。大阪大学文学部卒業。2017年「ままならないきみに」で第190回コバルト短編小説新人賞受賞。19年「きみのゆくえに愛を手を」で第2回氷室冴子青春文学賞大賞を受賞し、21年に同作を改題・加筆した『ブラザーズ・ブラジャー』で本格デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

はっせー

40
面白かった!一気読みしてしまうほど没入していた。ラストの展開も意外で驚かされた!本書は多層的要素がありました。・女子旅。・逃避行。・スタンド・バイ・ミー。・シスターフッド。などなど。この多層的要素と物語のあらすじや展開が相まって一気読みさせる魅力があるのかなと思った。本書のイメージを伝えるとしたら <レモネードのような小説>かなと思った。夏にぴったりな飲み物であるレモネード。レモンの香り。炭酸の爽快感と甘さ。そしてレモンの皮の苦味。まさに本書を構成するものに似ている。そんな風に感じた✨️2026/06/06

イシカミハサミ

20
17歳。女子高生の杏。 杏の叔父に結婚詐欺に遭ったキヨエ。 現金500万円とともに始まった一週間限定旅。 異色の青春ロードムービー。 世代の差。性の差。立場の差。 いろいろな合間を駆け抜けるまさにロードムービー。 佐原さんの作品には明らかなフィクション要素が登場することが多いけれど、今回は特に展開にそれが顕著で、そのあたりが読む人を選びそうな気がした。 そこに気を取られず一気読みできれば、まさに17歳の揺らぎの真ん中を突っ切れる小説。2026/06/04

あんこ

17
単行本に続き再読。単行本のばったんさんの二人のイラストも可愛くて好きだし、文庫版の爽やか!夏!テイストの二人も好き。私はこの本の疾走感と軽さが好き。登場人物がみんな普通から距離を置いていたり、置かざるを得なかったり、みんな口ではなんてことない風だけどそれ故の孤独を抱えていそうなところも、そんな人たちが集まって歪なその場限りの関係を築いてまた離れるところも、『家族!友達!』を謳う物語よりずっと背中を押された気分になる。終わり方も大好き。2026/04/26

まつだ

3
1週間フレンズみたいなロードムービー。目的地は謎の山間。そこを目指す、ひとつひとつの場面の絵が思い描けるような心地よさ。すばやい展開と、あっけらかんとした終局で短距離を駆け抜けたような爽快感でした。でもって、結局のところ、うまくやってるつもりの自分がいちばん危ないってことで。2026/04/04

いちこ

2
文庫で再読。テンション高めなエンタメ小説のように受け取ってしまってたけど、桜庭さんの解説がとても良くて、作品の深さに気付いたしとても響いた。2026/05/05

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