幻冬舎新書<br> 吉田松陰と久坂玄瑞―高杉晋作、伊藤博文、山県有朋らを輩出した松下村塾の秘密

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幻冬舎新書
吉田松陰と久坂玄瑞―高杉晋作、伊藤博文、山県有朋らを輩出した松下村塾の秘密

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  • サイズ 新書判/ページ数 211p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784344983656
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0295

内容説明

吉田松陰が松下村塾で指導した期間は二年にも満たない。だが、物置小屋を改造して作った八畳一間の講義室からは、高杉晋作、伊藤博文、山県有朋ら、明治維新をになった多くの若者たちが羽ばたいていった。なぜ松陰は短期間でこれほど多くの偉人を生み出せたのか。その秘密はゼミ方式の実践的な教育スタイルと、己の生死すら度外視した驚異的なアジテーション力にあった。その松陰の妹・文を妻とし、彼の遺志を継いで尊王攘夷に殉じた男・久坂玄瑞。愛憎に満ちた二人の師弟関係を解き明かしながら、維新の礎となった男たちの生涯に迫る。

目次

第1章 吉田松陰と黒船(七人きょうだいの次男として生まれた吉田松陰;藩の兵学師範になるためのスパルタ教育 ほか)
第2章 吉田松陰の教育論(弟子を救うために、絶食で抗議;徹夜で記した「金子重輔行状」 ほか)
第3章 松陰と玄瑞、師弟の絆(久坂玄瑞と松陰の妹・文との結婚;アメリカ総領事ハリスの来訪 ほか)
第4章 久坂玄瑞と禁門の変(久坂玄瑞の悔恨と決意;長州藩の公武合体運動 ほか)

著者等紹介

河合敦[カワイアツシ]
1965年、東京都生まれ。青山学院大学史学科卒業、早稲田大学大学院修士課程修了(日本史専攻)。都立高校の教師として教壇に立ちながら、歴史作家・歴史研究家として、数多くの著作を刊行。2013年、東京都を退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Cambel

20
以前、山口旅行をしたのですが、何を隠そう日本史オンチなのです。大河も観てないし、なぜ吉田松陰が偉人と言われるのか、高杉晋作の奇兵隊って何したの?とまったく知らずに観光したのがもったいなかった。松下村塾の門下生が身分を問わず学問に優れていたのも感心するが、飛脚が書簡を運ぶ時代に、情報戦を繰り広げたリテラシーに驚愕した。10年に満たない期間に、思惑や状況がすごい勢いで変化している。戦略性ゼロな私は戦況を理解に必死(苦笑)吉田松陰が亡くなる前に書いた『留魂録』も読みたい。2017/09/24

Humbaba

9
自分の信じる道を真直ぐに進む。それにより問題を引き起こすことはあるし、引いては自分の命すらそれによって失うことになる。そのような問題を有無現況ともナルガ、その真っ直ぐさが他者に与える影響は決して否定出来ない。裏表なく、本心で対峙するからこそ、相手の心に響き、行動を変えさせる力を持つ。2015/09/30

inokori

6
「藩主・毛利吉元の英断」の節が,わずか3ページほどの紙幅だったが興味深かった.元都立高校の教員としての,教員が置かれている現状への嘆きともいうべきもので,たしかに今日び「人材」という言葉が量的な概念としてばかり語られるのは嘆かわしいことではある.もう少しこの視点で,松下村塾から著者自身の教育論を展開してもらった方が面白かったのだが,結局,強い感染力の思想と人間性を持った稀有なカリスマ・吉田松陰を類書や作品と同様確認することになった.書簡等での擬古文をもう少し現代訳した方が更に読みやすくなったかも.2015/02/08

roku7777

4
いや、著者の河合さんは吉田や久坂の魅力を伝えたかったんだろうけど、僕の感想は逆で、つくづく「純粋真っ直ぐちゃん」は始末に負えないってことかなぁ。正直絶対周りにはいてほしくないタイプ。ただ困ったことにこの手の「純粋真っ直ぐちゃん」って人を惹きつけるんだよねえ。だから始末に負えない。で、下手すると彼らは時代の先駆者で死んだことすら「正しい」ことになっちゃう。周りはいい迷惑だぜ。古くはイエスから白村江の中大兄皇子、さらには義経、足利尊氏。で吉田。うーん、現在なら橋本徹なんかもその系譜か。怖い、怖い。2021/06/04

ありー

4
読書がどれほど大事かっていうのが分かります。ただ読むだけではなく、要点は書き写し、自分がその立場だったらどう行動をするべきか熟考する。読書への新たな視点を示唆してくれる本でもありました。2015/02/08

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