内容説明
現在の皇室典範のままでは“皇太子不在の時代”がやってくる。平成一七年に一旦は開かれかけた「女性皇太子・天皇への途」が“男系男子絶対固執派”のゴリ押しによって閉ざされた。そもそも皇室の祖神である天照大神は女性であり、歴代八人一〇代の女帝が存在する。にもかかわらず“男系固執派”が「皇室の危機」といいながら女性天皇を否定するのは、明治以来の皇室典範に底流する単なる“男尊女卑”思想によるものではないか。天皇をいただく日本の国体を盤石にするため必読の一冊。
目次
第1部 女系天皇への理解(女系天皇で問題ありません―国民の常識に呼びかける;“女系天皇”の是非は、君子の論争でありたい;西尾幹二氏に問う「日本丸の船主は誰なのか」;皇位継承の危機;女系天皇公認の歴史的正当性―『皇室典範』よりはるかに重い天照大神の『神勅』に還ろう)
第2部 女性皇太子の誕生(戀闕の友への呼びかけ;「人は望む事を信じる」が、「想定外」の「万一」に備えよ;評者は自らの立つべき拠り所を明らかにせよ;朝日新聞のスクープは山折論文の弱点を炙り出す;反論できぬ立場のお方に注文をつけ批判を公開するのは非礼・卑怯の極み;産経新聞提唱案の『国民の憲法』の「第一章・第三条」に注目せよ;憲法改正よりも、先ず皇室典範の改正こそ急務―特に第一条の“皇位の継承者”について;憲法も、典範も、改正以前に“常識に還ろう”;『週刊新潮』の怪スクープ事件;皇家の「万葉一統」を獲得するために―次の「皇太子」は、愛子内親王殿下が道理;『皇室典範改正私案』の要領と、その解説;イソップ寓話の戒めと吉報到来;『皇室典範』に流れる“男尊女卑”思想;「皇祚は一系にして分裂すべからず」;渡邉前侍従長の独り言「女性の天皇ができないことはありえない」)
著者等紹介
田中卓[タナカタカシ]
大正12(1923)年12月12日、大阪市生まれ。歴史学者。昭和20(1945)年、東京帝国大学文学部国史学科卒業。昭和35年、文学博士(旧制)。昭和37年皇學館大学教授就任。同文学部長、学長を経て、同名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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