内容説明
世界各国の税収が極端に減少している。税金は表の経済にしか、かけられないからだ。タックスヘイブン(租税回避地)やシャドーバンキング(影の銀行)を使った、いわゆる脱税や資産隠し、麻薬や売春や賭博によって生まれ蓄えられた金をアングラマネーと呼ぶ。世界の年間総生産70兆ドルの約25%がタックスヘイブンに流れ、シャドーバンキングの規模は約67兆ドルにまで拡大。もはや中央銀行やIMFも制御できない闇資金の還流が世界経済を揺さぶっている。その歴史と仕組み、各国最新事情を詳細に解説した画期的な書。
目次
第1章 裏側から見た世界経済
第2章 アメリカというタックスヘイブン
第3章 イギリスのタックスヘイブン―シティを中心とする蜘蛛の巣ネットワーク
第4章 追い込まれる世界最大のタックスヘイブン、スイス―守秘義務ビジネスの終焉
第5章 イタリアのアングラマネー
エピローグ―キプロス、ドイツ、そしてヴァーチャル・マネーへ
著者等紹介
藤井厳喜[フジイゲンキ]
1952年、東京都生まれ。国際政治学者・未来学者。77年、早稲田大学政治経済学部政治学科を卒業後、クレアモント大学大学院で政治学修士号取得。ハーバード大学政治学部大学院にて政治学博士課程修了。ハーバード大学国際問題研究所日米関係プログラム研究員・政治学部助手を経て帰国。現在は拓殖大学日本文化研究所客員教授、ケンブリッジ・フォーキャスト・グループ・オブ・ジャパン代表取締役、呉竹会・アジアフォーラム代表幹事、日米保守会議理事兼事務局長などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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