内容説明
自分の先祖はどんな人物だったのか―?日本人の90%が江戸時代、農民だったとされるが、さらに平安時代まで千年遡ると、半数は藤原鎌足にルーツがあるという。今は庶民でも、かつては名家で、歴史的な事件の渦中にいたかもしれない。先祖探しのコツは、二方向から。まず名字・家紋からおおよその系譜にあたりをつけ、同時に、古い戸籍や墓石の情報から、寺や郷土の記録をたどるのだ。最終目標は、千年前の自家の名字を明らかにすること。先祖探しのプロが、自分自身の謎を解く醍醐味とその具体的手法を伝授する。
目次
第1章 自分のルーツは意外と分かる
第2章 名字・家紋から見える自家の歴史
第3章 戸籍をたどれば江戸時代のご先祖名が出てくる
第4章 菩提寺と墓石で江戸・明治期の自家の歴史をひもとく
第5章 千年のルーツを知るためのテクニック
著者等紹介
丸山学[マルヤママナブ]
行政書士。1967年埼玉県生まれ。会社設立、相続手続きなど行政書士業務のかたわら、家系図作成に積極的に取り組む。現在は、年間五十件以上の先祖探しを受託する他、自分の先祖を九百年分たどるなど、家系図業務に特に力を入れている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ひろ☆
18
自分の先祖はどんな人物だったのか。武士だったからといって、下級武士もあるし、すごいわけではない。が、先祖をたどるのはワクワクする。2015/09/02
かなた
5
身分を表していた氏は、戸籍を表すものへと変わった。2023/10/21
phmchb
4
( ..)φメモメモ『日本歴史地名大系』平凡社・『角川日本地名大辞典』角川書店(p112)/『明治国家と近代的土地所有』奥田晴樹、同成社(p120)/『戒名のはなし』藤井正雄、吉川弘文館(p177)/『日本名字家系大事典』森岡浩、東京堂出版/『日本家系・系図大事典』奥富敬之、東京堂出版/『「家系図」を作って先祖を1000年たどる技術』丸山学、同文舘出版2020/02/17
ちゅーとろ
4
自分の先祖を200年、400年、1000年たどるノウハウと面白さを書いた本。まず本籍を取る、それから菩提寺をみつけて過去帳を調べる、などなど。筆者は行政書士で依頼されて先祖を調べることを仕事としているが、この仕事が大好きらしく、文章には誰かにノウハウを伝えたい気持ちで溢れている。ちょっと自分でも先祖さがしをやってみようかと思わせる本である。2015/08/13
amabiko
3
業務の参考に。本書に示された方法によって、実際に戸籍を取得してみたところ、確かに200年前を生きていた先祖の名前までは容易くわかった。そこから先は試していないけれど、調査者の力量(執念)と史料保存利用機関の有無(史料の残存状況)が結果を大きく左右するのだろう。「千年遡る」のはなかなか難しかろうというのが、少しだけこの世界に携わるものとしての率直な感想。2017/06/01