内容説明
合戦に明け暮れる戦国の世を、女たちは時代に翻弄されながらも、男以上に知略をつくし、たくましく、したたかに生きた。後世につくられた虚構の伝説を覆す画期的な戦国女性列伝。
目次
第1章 謀叛人として殺された家康の妻 築山殿
第2章 神に救われた戦国一の才女 細川ガラシャ
第3章 独眼竜の野望に翻弄された伊達家の女 義姫・愛姫・五郎八姫
第4章 夫にまさる妻たちの友情 おねとまつ
第5章 土佐二十万石に躍進した妻の機転 山内一豊の妻千代(見性院)
第6章 運命を拓いた浅井三姉妹 茶々・初・江
著者等紹介
鈴木由紀子[スズキユキコ]
山形県生まれ。『闇はわれを阻まず―山本覚馬伝』で第四回小学館ノンフィクション大賞優秀賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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多津子
10
浅井三姉妹と同時期に生きた女性の話いろいろ。個人的には伊達政宗の母・義姫の話が面白かった。弟小次郎を死んだことにして出家させ、母とも手紙をやり取りし晩年は城に迎え、その関係は良好だったという。生き抜くための力強さと、家を存続させるための知恵比べ。それぞれの生き様。2022/11/20
ムージョ
1
戦国時代の武家の女性たちの人生を、簡潔にまとめてある。結局築山殿がなぜ殺されたかはっきりしたことはわからないのね。家康の意志説もあるし。義姫と息子の政宗が仲が良さそうなのが意外。もし溺愛していたという小次郎を惨殺されていたらこうはいかないのでは?義姫の問題はブラコンで実家依存気味ということでは。女性たちが手駒として利用されながらも、それぞれ意志を持って動いていたことがわかる。さて彼女たちにとって大事なのは生家なのか、婚家なのか。2019/12/22
lovejoy
0
★★★2024/01/09