内容説明
悪口けなし言葉が世に溢れるなか、相手を的確にほめる言葉をいくつ知っているだろう。ほめたいのにほめられないのは、言葉を知らないから。「折り紙付き」「圧巻」などよく耳にする言葉から、「口果報」「柳絮の才」のように現代ではそう使われることのなくなった言葉まで、語源を遡り解説。心から感動したとき、後輩を応援したいとき、その気持ちを素直に伝える言葉を紹介する。言葉をうまく使いこなすことで人生が豊かになる日本語練習帳。
目次
第1歩 感動を伝えるほめ言葉
第2歩 能力に敬意を表するほめ言葉
第3歩 潤滑油となるほめ言葉
第4歩 魅力を引き出すほめ言葉
第5歩 人生を応援するほめ言葉
第6歩 幸せになるほめ言葉
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
172
「望」という漢字は、遠くの月を見ようとしている姿。…褒め言葉の第一歩は、自分が感じた心地よさを素直に伝えること。敬う気持ちを込めること。…自分の意思ではなく自然と出てくるもの。溜息が漏れると心は軽くなる。「感」心が動くことをあらわす。感動、感心、感服、感銘。「愛し」いとし、うつくし、おし、かなし、はし、めぐしとも読ませる。…心の広さをあらわす言葉。大らか、寛容、寛大、気宇壮大、天空海闊。自分自身の海や空を愛せたとき、人の海や空もゆったりと眺めることができるようになる。…淑やかに凛とした言葉が綴られている。2022/03/07
パスティル
27
ポジティブな気持ちに少しでもなりたい。そのために、語彙を知らないといけないなと思い、読んでみる。お陰様で、感謝の気持ちが芽生えました。知らなかった言葉を知る良い機会になりました。ごちそうに巡りあえることを口果報というそうです。ためになりました。2015/08/18
カッパ
20
【541】ほめことばは大事です。聞いた人はこころがほんわかします。私もこのことばを使いたい。だから口にします。暖かいかことば。それをノートにも書き付けました。優しいことばたちです。 きをつけて使っていきたいです。2017/09/16
kyouikufs
8
褒め言葉を使えるようになるというよりは、褒め言葉の語源を知り、適切に的確に使うことを目的とした本になります。どちらかというと、褒め言葉に特化した日本語史になります。2014/01/28
けんとまん1007
7
こうやって読んでみると、確かにほめことばは沢山あるんだなあ~と再認識。かなりの割合で、使っている言葉が多いのだが、その言葉自身の由来となると、ほとんど知らない。その由来を知ることで、成る程なあ~と思ったり、使い方が微妙に違うのかもしれないなと思ったり、いろんな楽しみ方ができると思う。褒めるということの幅もとっても広いということも再認識した。中には、日常的に挨拶として使う言葉もあるし、本当に、言葉というものは、いったん拘り始めると、終りがない。それはそれで、楽しい(^^)2011/07/25