内容説明
百人の歌人の、百のものがたりを現代女流歌人が雅やかによみがえらせる。百首の現代語訳(美訳)付き。
目次
秋の田のかりほの庵のとまをあらみ我が衣手は露にぬれつつ(天智天皇)
春過ぎて夏来にけらし白妙の衣ほうてふ天の香具山(持統天皇)
あしびきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかもねむ(柿本人麻呂)
田子の浦にうち出でてみれば白妙の富士のたかねに雪は降りつつ(山部赤人)
奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞くときぞ秋は悲しき(猿丸大夫)
かささぎの渡せる橋におく霜の白きを見れば夜ぞ更にける(中納言家持)
天の原ふりさけ見れば春日なる三笠の山に出でし月かも(安倍仲麻呂)
わが庵は都のたつみしかぞ住む世をうぢ山と人はいふなり(喜撰法師)
花の色は移りけりないたづらに我が身世にふるながめせしまに(小野小町)
これやこの行くも帰るも別れては知るも知らぬも逢坂の関(蝉丸)〔ほか〕
著者等紹介
天野慶[アマノケイ]
歌人。「短歌人」会同人。1979年東京・三鷹生まれ。NHKラジオ「ケータイ短歌」出演や、朝日小学生新聞「うたうことのは百人一首」連載、名古屋グランパス「サッカー短歌」選者、『ちはやふる』(末次由紀/講談社)九三首・九五首に短歌を提供するなど幅広いジャンルで活動。京都・時雨殿での「はじめての百人一首教室」をはじめ、全国の小・中学生に向けてワークショップを行い、短歌・百人一首の魅力を発信している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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