内容説明
住み慣れた街でみんなが安心して暮らし続けるために―。だんじり祭×認知症サポーター。脳神経内科クリニックの院長が実践する、認知症バリアフリーの街づくり。地域に根ざしたイベントを活用し、サポートの輪を広げる。
目次
第1章 迫りくる2025年…高齢者の5人に1人は認知症!?増え続ける認知症高齢者の社会問題(ゴミ屋敷からの認知症患者救出作戦;超高齢社会の2025年問題とは何か ほか)
第2章 患者が安心して暮らせる“認知症バリアフリーの街”へ患者と家族を見守る「認知症サポーター」の輪を広げることが不可欠(なぜ「認知症」という呼び名に変更されたのか;認知症を知り地域をつくる10ヵ年構想 ほか)
第3章 地域に根ざしたイベントを活用するという発想“だんじり祭”のコミュニティを活かした認知症サポーターの増員(2011年、泉大津市の認知症サポート医になる;認知症サポーターを拡大する秘策とは? ほか)
第4章 交流の場の設置、地域活動への参加支援、見守りネットワークの構築…認知症サポーターによる患者のためのさまざまな取り組み(だんじり認知症サポーターの実態;万引き犯と間違われた認知症のおばあさん ほか)
第5章 正しい知識や理解を広めることで“認知症バリアフリーの街”は実現できる(全国でも広がる認知症サポーターによる取り組み;だんじりサポーターの輪、羽曳野市、大阪市鶴見区にも広がる ほか)
著者等紹介
川端徹[カワバタトオル]
1962年大阪府泉大津市生まれ。父は医師、母は薬剤師で、幼少期より父の仕事を見ていたことから医師を目指す。1988年に滋賀医科大学医学部を卒業し同大学第三内科へ入局。医学博士。1994年、国立療養所宇多野病院神経内科に勤務。その後、総合病院での勤務を経て、1999年滋賀医科大学第三内科助手となる。医学研究者に惹かれていたが、父の後を継がないといけないという思いはあった。2000年に長浜赤十字病院神経内科部長、2005年にベルランド総合病院神経内科部長を務め、2008年に父が他界したことを機に継承し川端医院を開設。認知症サポート医の資格を2009年に取得。2015年RUN伴に参加、2018年から現在までラジオパーソナリティを務めるなどさまざまな活動を行う。現在、泉大津市医師会副会長、泉大津市医師会附属看護高等専修学校校長、大阪府内科医会理事を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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