内容説明
好奇心に突き動かされて足を踏み入れた中国で目の当たりにした、権力体制の不正常と憂いに沈んだ日常。理想と現実の間でもがき続けた彼を支えた「滅ばぬ夢」とは―。1967年、青年が訪れたのは文化大革命の続く中国。鬱屈した日常が繰り返されても、現地で働くことへの熱意を失わなかった彼が気づいた「滅ばぬ夢」の存在。40年間の中国の変容を鮮やかに描き出した、胸に突き刺さる社会派小説。
著者等紹介
小森茂[コモリシゲル]
1946年新潟県にて出生。1967年アジアアフリカ語学院本科中文課卒業。この年より毎年のように、貿易の仕事で2015年頃まで長期、短期を含め中国を訪れる。現在、鋳物製造会社の関連会社にて顧問を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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