内容説明
脳異常/遺伝子異常/多発奇形…生まれてくる命に突きつけられた現実。ママとパパはどう決断したのか。4万人の胎児を診てきた医師が見た、家族それぞれのしあわせ。いのちの選別ではなく、いのちを救うための診断。9組の家族の物語を通して浮かびあがる、出生前診断の役割とは。
目次
1 「NIPTで陰性だったので、赤ちゃんは元気ですよね…?」新型出生前診断で病気のすべてが分かるわけではない
2 「一卵性なのに、男の子と女の子?」かかりつけ医も気づかなかった、胎児の病気
3 「接着双胎でもあきらめたくないんです!」出生前診断がなければ中絶されていた、小さな命
4 「産みたいというのは、私のわがままなのでしょうか?」脳室拡大でも助けられる命がある
5 「どうしていつも、赤ちゃんに病気が見つかるの…」親由来の染色体異常と向き合う
6 「もう絶対に、産声の聞こえない悲しいお産はしたくないんです」どんな小さな変異も見過ごさない遺伝子検査
7 「たった2日間だけでも、抱っこできて幸せでした」胎児がつむぐ出会いと絆
8 「子どもの介護に、人生すべてを捧げなきゃいけないんでしょうか」障がいのある子どもがいても自分の人生をあきらめる必要はない
9 「出生前診断を受けるタイミングがこんなに重要だったなんて…」家族が向き合う“22週の壁”
著者等紹介
夫律子[プゥリツコ]
クリフム出生前診断クリニック院長。慶應義塾大学法学部法律学科卒業後、生命の神秘に魅せられて、医学の道へ。徳島大学医学部医学科卒業後は産婦人科医の道を歩む。勤務するなかで、超音波によって胎児期の脳の異常を発見。このことがきっかけで妊娠初期の胎児診断に興味をもち、日本で初めて胎児診断専門クリニックを設立した。超音波エコーによって鮮明な胎児の画像を撮影することを得意とし、国際学会でも「胎児の脳」といえばDr.Poohの名前が出るほど、胎児診断の世界的権威として活躍する。日本人として初めて胎児診断の国際資格であるFetal Medicine Foundation(FMF)を取得。これまでに診断してきた胎児の人数は4万人に上る。クリフム出生前診断クリニック胎児診断センター・胎児脳センター院長、Wayne州立大学(米国)産婦人科特命客員教授、Pigorovロシア国立研究医科大学名誉教授、国際周産期医学アカデミー副会長などを兼務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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シロクマとーちゃん
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