感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
柔
17
「信念とアイデア」がキーワード。エレベーターメンテナンス業界。「築城三年、落城三日」積み重ねるのは時間がかかるが、落ちるのはあっという間。油断大敵。答えがない分野で生きるのが「デザイン思考」発散思考で、できる限りアイデアを出す。収束思考であらゆる基準や視点で絞っていく。それを繰り返すことで、洗練されていく。ある時ふとヒラメクのだという。職人気質だけじゃ生き残れない。あくまでサービス業。スーツで出社し、挨拶の徹底。どの分野でも愛嬌は武器なのだ。当たり前なのだが、なかなかできない。ブレない人は強い。2022/07/21
baboocon
10
最近投資しているジャパンエレベーターサービスHDの創業者の半生と経営理念や経営手法について。エレベーターのメンテナンスという地味な事業だが、メーカー系の寡占市場だったところに独立系として唯一東証に上場するまでに至った躍進の秘訣は、信念を貫く愚直さとアイデアを実行に移す行動力。メーカーの純正部品の在庫確保へのこだわりや独立系では唯一の高層テストタワーなど信頼性や技術開発にも余念がない。海外では独立系のシェアが5割を占めているが、日本ではまだその比率は低い。この先も期待しています、石田さん。2024/11/30
Shinya Naito
4
(初読&再読)独立系エレベーターメンテナンスの事業会社を起業した経営者の創業物語。私は、「企業経営者が、本を出版したら、おしまいである」というジンクスをわりと信じているほうだが、この本の内容は、非常に地に足がついており、共感を持って読めた。『築城三年、落城三日』という言葉は、経営者として私も胸に深く刻みたい。ビル、マンション、ホテルなどの不動産を所有するオーナーで、エレベーターメンテナンスのサービス切り替えを検討している方にも、非常に参考になる本である。2022/08/05
-
- 和書
- 東北の地名・岩手