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内容説明
20世紀の文学は「時間」を、事実の連鎖としての「外的時間」ではなく、個人の心の持続性を表す「内的時間」として描くことを始めた。著者はこれを文学による「時間の発見」と捉え、その口火を切ったのはプルースト、ジョイスであったとする。第一部では、英米の作家を中心に、文学における時間の主題化を心理学的・哲学的アプローチで掘り下げ、第二部では美学上の問題に焦点を当て、ガルシア=マルケスやカフカなど、より幅広いエリアの作家を分析していく。そして20世紀を締めくくる作家として、村上春樹を取り上げ、彼が生み出した独自の時間表現の世界を読み解いていく。
目次
第1部 二十世紀文学と時間(花咲く時間文学;永続性―プルーストのほうへ;過去と現在の同時的共存―フォークナーのほうへ;時間の相対性―トーマス・マンのほうへ;時間の非連続性―サルトルのほうへ;祝祭的時間(間主観的状況における時間の非日常性)―ロレンスのほうへ
死と時間(時間の有限性と不可逆性)―リルケのほうへ
結びにかえて―二十世紀後半の文学における時間)
第2部 続・二十世紀文学と時間(方法としての時間;物語の時間;人物の生きる内的時間;具体的な作品に即して)
著者等紹介
岡本正明[オカモトマサアキ]
中央大学教授。1960年東京都に生まれる。1983年東京大学文学部英文科卒業。東京都立大学助手等を経て、1999年より現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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