内容説明
日本のタイヤがヨーロッパで受け入れられるまでには、さまざまな歴史があった。振動が大きく、滑りやすいパリの道路に対応させるにはどうしたらよいか。ニホンタイヤのパリ駐在エンジニアとして働く山田氏は日々、頭を悩ませている。田宮常務や吉田部長も、時折日本から視察に訪れ、販路などについての議論を交わす。果たして、日本のタイヤはフランスで通用するのだろうか―。市場参入に尽力した男たちとタイヤの物語。
著者等紹介
竹中寛[タケナカヒロシ]
熊本県出身。1965年都立北豊島工業高校卒業(株)ブリヂストン入社。1970年日本大学理工学部夜間部卒業。1975年以降レバノン、エジプト、イギリス、フランス、西ドイツ(現ドイツ)、ベルギーに技術サービスとして駐在。その後、豪州、南アフリカで現地法人の代表取締役社長を歴任。以上合計23年間の海外駐在を経験。2009年同社を退社。2010~2016年三井物産パッケージング(株)技術顧問。60歳の定年を機に文学を志し、塩見鮮一郎先生、八覚正大先生に師事。2011年文芸思潮誌エッセイ賞入選、2014年同誌エッセイ社会批評賞受賞(竹中水前)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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