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内容説明
土地と文化と人がふれあえば、世界の見方がガラッと変わる。関西大学教授が教える世界一わかりやすい地理哲学の授業。
目次
1 風土学入門(「風土」とは何か;地理哲学としての風土学 ほか)
2 和辻風土学(「日本」への問い;方法としてのアナロジー ほか)
3 ベルクの風土学(“脱中心化”と“再中心化”;通態的理性 ほか)
4 わが風土学(風景―“形”と“型”;場所から空間へ ほか)
著者等紹介
木岡伸夫[キオカノブオ]
1951年、奈良県に生まれる。1977年、京都大学文学部卒業。1985年、京都大学大学院文学研究科博士課程退学。関西大学文学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GX
5
最後、「無限責任」に関する問答が興味深かったです。こうした観点が成り立つのも、「ロゴス的論理」ではなく「レンマ的論理」があるからなのでしょうね。「風土学」という学問がある事をこの本で、初めて知りました。今、現実にある対立に対して、実践的な解決策を見つける糸口を提供してくれるような気がします。2022/03/21
tetekoguma
1
山内得立のレンマの哲学と和辻、ベルクの風土学を結びつけ、「出会いの哲学」を構築しようとしている木岡さんの仕事のわかりやすい入門書。ロゴスだけではどうしようもなく出てくる矛盾を仏教の空的な概念を既存の概念に間に入れるというアプローチにはツッコミどころも多々ありますがそういうところも含めて問答調で書かれているのがうれしいです。2022/03/13