内容説明
セレンディピティ、それは思わぬことから気づきを得られるがんの苦悩を解決する糸口。2つの準備をすれば、進行がんでも充実した生活は送れます。(1)がん進行に伴う体の変化への準備(ものが食べられないことへの対処/痛みの出現への対処など)。(2)病気と向き合い、限られた時間をより良く過ごす心の準備(やりたいことに優先順位をつける/エンディングノートをつくるなど)。多くのがん患者を看取った緩和ケア医が、進行がんになっても自分らしく過ごせる秘訣をお教えします。
目次
第1章 進行がんと診断されたら(セレンディピティとの出合い―私の死生観;自分らしく病気と向き合うこと ほか)
第2章 進行がんによる体の変化への準備(ものが食べられなくなる;貧血になる ほか)
第3章 最期を迎える心の準備(限られた時間を大切にする;精神的なサポートのタイミング ほか)
終章 「心」が「体」のもとを旅立つとき(素晴らしい先輩からのメッセージ;母との別れ ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yamakujira
3
セレンディピティとは聞きなれない単語だが、偶然の出会いや発見や気づきによって別の価値や幸運を見出すこと、という意味らしい。でも、帯で「進行がんになっても自分らしく過ごせる秘訣をお教えします」と言うほどの内容でもないかな。第1章「進行がんと診断されたら」はまえがき代わり、第2章「進行がんによる体の変化への準備」は類似書でも事足り、終章「『心』が『体』のもとを旅立つとき」はあとがき代わりだな。第3章「最期を迎える心の準備」がメインだろうに、実例に乏しく心の準備に役立つ話もなく期待外れだった。 (★★☆☆☆)2022/09/06