内容説明
赤シャツのモデルはもう一人いた?松山中学校で起きた騒動の真相は?漱石夫人鏡子は本当に悪妻だった?作家論の枠を越え、独自の視点で漱石の実像に迫る。
目次
1章 漱石先生と松山中学生との関係―作家の体験に関連づけた『坊っちゃん』論
2章 松山中学の学校騒動と教師たちのモデル―『坊っちゃん』に描かれた時代の社会相
3章 赤シャツのもう一人のモデル―落語の影響と風刺小説
4章 うらなりのモデル中堀貞五郎と先妻・律―モデル探し論の功罪
5章 婆さんたちの正体と中堀の転勤事情―『坊っちゃん』のまとめ
6章 漱石夫人・鏡子の噂とその出所―山形ナツの回顧と漱石をめぐる親戚ネットワーク
7章 鏡子密通の状況証拠と『草枕』―噂の真相と『草枕』への痕跡
著者等紹介
相川良彦[アイカワヨシヒコ]
1946年生。1965~71年京都大学農学部(修士)在学。1971~2007年農水省農業総合(現・農水政策)研究所勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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