死ねない老人

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死ねない老人

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  • サイズ B40判/高さ 18cm
  • 商品コード 9784344911970
  • NDC分類 367.7
  • Cコード C0030

内容説明

「はやく死にたいよ」忍び寄る“老後悲劇”の足跡―他人事では済まされない!高齢者医療に25年間携わってきた医師が明かす「死にたくても死ねない高齢者」の悲惨な実態。

目次

第1章 増え続ける「死にたい老人」の実態(世界がうらやむ長寿国・日本;長寿を「幸福」と思えない高齢者が増えている ほか)
第2章 生きていく理由を見出せなくなった「死ねない老人」(果てしなく「長い老後」が続く現代日本;高齢者が「お荷物」と見なされる社会 ほか)
第3章 望まない延命治療が生み出す「死ねない老人」(治療と延命に突き進んできた日本の医療;高齢者医療には、むしろ弊害が多くなっている ほか)
第4章 高齢者が生きがいを持ち続けるために必要なこと(「生きがい」を考える二つのキーワード;「誰かの役に立つこと」は生きがいになる ほか)
第5章 「望みどおりの死」を叶えるために社会で取り組むべきこと(「安らかに死ねる」社会に必要なもの;本人の意思を尊重するのが「尊厳死」 ほか)

著者等紹介

杉浦敏之[スギウラトシユキ]
1988年、千葉大学医学部卒業。千葉県救急医療センターに勤務後、千葉大学医局研修を受け、千葉大学大学院で医学博士号取得。さいたま赤十字病院に勤務し、2003年より医療法人社団弘惠会杉浦医院院長、2004年より同医院理事長。日本医師会認定産業医、労働衛生コンサルタント取得。埼玉県立大学、上尾中央看護専門学校で講師を務めている。大学卒業以来30年以上にわたり高齢者医療に携わっており、地域医療を充実させるために末期癌患者への在宅医療も行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

団塊シニア

26
生きていたくないが死ぬこともできない高齢者、果たして長寿は幸せなのだろうか?と本書を読むと痛感する。2017/10/25

梅ちゃん

22
2018.01.31あまり実感として自分の死を考えたことがないなぁ。というか、避けてるのかもしれない。たくさんの管につながれてただ生かされてるのって嫌だなぁ。QOD(クオリティ オブ デス=死の質)という言葉があるらしい。「いかに自分らしく、満足して死ねるか」を考えなければならない。「人の役に立つ」こと「好奇心を持って学ぶ」ことを生きがいとせねばならない。リビング・ウィルも作成しとかんとあかんかな。2018/01/31

ロア

16
過剰な医療が尊厳のある死を遠ざけているのでは?安らかな最期を迎える権利とは?本人よりも家族の意見が優先されるのは正しいのか?日本と欧米諸国の比較も紹介されています。予想通り全然違うのね(´ω`)お年寄りの方たちは、書籍のタイトルなどで早く死んで欲しい的なのを見かけたりすると、かなりグサッとくるらしいです。その気持ち、分かる。。。私も自分で死にたいって言うのは全然普通だし気にならないけど、周りの人から私が死ぬ話をされるのは思いのほか辛かったもの(´∀`;)2017/04/03

かわうそ

12
「命はだれのものか?」特養で寝たきりでベッドに並んだ、胃瘻造設した高齢者を見てたら特に思うし、リビングウィルはもっと法的に強制力を持つべきな気がする。日本の高齢化は恐ろしく速いのに、並行してするべき制度の法整備は遅れている…いろんな言い分もあるだろうけど、何とかならないのかな(*_*)2019/07/23

Humbaba

10
長生きすることによって幸福になれる人はいる。しかし、それは長生きすることが幸福であるということとは同値ではない。周囲の人間は少しでも長く生きて欲しいと思う気持ちは間違いではないが、どうするかを本当に決めるべきは本人である。長生きしてもそれが苦しみを永らえるだけであれば、本当にあるべき姿なのかは疑問である。2017/06/24

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