内容説明
宗教改革から500年。いま問う、免罪符とは何だったのか?本当に罪が許されるのか?イギリス・ドイツ・イタリア・スペイン。4つの聖地を訪ね歩く、それは二人の愛の軌跡。
目次
第1章 一九九七年 イギリス カンタベリーの旅(再会;カンダベリーへの道 ほか)
第2章 一九九八年 ドイツ ヴィッテンベルクの旅(フランクフルトのアプフェルヴァイン;ルターシュタット・ヴィッテンベルク ほか)
第3章 二〇〇五年 イタリア バチカンの旅(憧れのイタリアへ;ローマ ほか)
第4章 二〇一五年 スペイン サンティアゴ巡礼の旅(巡礼の道;パンプローナ ほか)
著者等紹介
加園旅人[カソノタビト]
1955年、東京都生まれ。75年、国立東京高専電子工学科卒業、電機メーカーに入社。2002年~04年、米国オハイオ州に駐在。2007年、電機商社に転籍、2011年~12年、中国広州に駐在(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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tom
16
図書館転がり本。この本は、ある意味すごいです。著者が収集したウンチクネタをこれでもかと全力投入。カトリックの免罪符、ワイン、巡礼、宗教改革に十字軍、ダビンチ・コード、ほかにもあるけど、とにかく、あれやこれやのてんこ盛り。おまけとして、少々の濡れ場があるけれど、これはご愛敬。それにしても、これだけの知識を求めようとする意欲と執着。これには驚きながら、さらっと読了。2019/06/16
しんこい
3
歴史コーナーにあったので、免罪符なんて確かに見たことないな、と思って買ったが、ちょっと違う。ドイツであっさり実物を見つけて残りはどうなるかと思ったが、その後も紀行でもなく行脚がつづき、むしろ相方の女性との恋愛ともいいがたい関係を描くのが主題では。2017/04/20
Apoptosis
0
まさに副題どおりの「西洋衒学紀行」、しかもかなりマニアックであるが、興味範囲が似ているのかツボにはまった。主人公と月子の強固で危ういような関係の少しハラハラしながら、でも憧れてしまった。もっと感動的なラストを期待したが・・でも衒学紀行なんだから、こんなもんでしょうね。2017/06/22