出版社内容情報
中津国では数多の神が祀られ、なかでも十二の神が特別に力を持つとされていた。
そして数年に一度、その十二神の一柱に若い人間の贄が一人奉じられる、「神婚祭」というしきたりがあった。選ばれた贄は神の伴侶となるべく神の国に迎えられ、二度と人の世には戻ってこないという。
今年の贄が捧げられるのは、長月に最も力を持つ美神「龍那美神」。その伴侶として選ばれたのが、染物職人である少年・秋実の妹だった。
そして神婚祭当日、秋実は神主の装いをしたやけに美しい男と出会い、神の伴侶の真実を告げられる。そんな秋実に対し、男は「妹の代わりにおまえが贄となれ」と提案してきて――? 神様と人の子の、十二の月を巡るやさしい愛のものがたり。
内容説明
中津国では数多の神が祀られ、なかでも十二の神が特別に力を持つとされていた。そして数年に一度、その十二神の一柱に若い人間の贄が一人奉じられる「神婚祭」というしきたりがあった。選ばれた贄は神の伴侶となるべく神の国に迎えられ、二度と人の世には戻ってこないという。今年の贄が捧げられるのは、長月に最も力を持つ美神「龍那美神」。その伴侶として選ばれたのが、染物職人の少年・秋実の妹だった。神婚祭当日、秋実は神主の装いをしたやけに美しい男と出会い、人では知り得ぬはずの、しきたりの真実を告げられる。そんな秋実に対し、男は「妹の代わりにお前が贄となれ」と提案してきて―?神様と人の子の、十二の月を巡るやさしい愛のものがたり。