出版社内容情報
山奥の尼寺育ちの少年・宮は江戸にある大名家の下屋敷に奉公に行くことに。そこには文武両道で役者顔負けの男ぶりである一式家次男・惟光が住んでいた。公にしていないが彼は将軍のご落胤だという。惟光の屋敷で客人のようにもてなされる宮は、手伝いに来たはずなのにと不満に思うけれど、何でも出来て自分に優しくしてくれる惟光に淡い気持ちを抱くようになる。屋敷に集まる個性的な友人たち、江戸の楽しい街並み。尼寺では感じられなかったさまざまな体験をして宮はずっとこんな風に過ごせたら、ずっと惟光といられたらと思うようになるけれど宮には誰にも告げてない秘密があってーー。
内容説明
尼寺育ちの少年・宮は江戸にある大名屋敷に奉公へ。そこの主、文武両道で役者顔負けの男ぶり、一式家次男の惟光は公にしてはいないが将軍のご落胤だという。世俗を知らない宮は賑やかな江戸の町や美味しい甘味を教えられて惟光に淡い気持ちを抱く。「好き同士が抱き合えば子供が出来る」と信じている初心すぎる宮の恋のゆくえやいかに―！？
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はつばあば
38
ナツ之えだまめ？お笑いさんが書かれた本かと。初読み(^^♪。宮様、尼寺育ちのオナゴと見間違うほどの美形だけであき足らず、初々しいなんてものじゃない。そんな可愛い子が悪い奴に人柱のようなものになれと。祖母の尼さん、なんとかして助けたいとある下屋敷の次男の元へ。この次男もなかなかの曲者。とあるお方のご落胤。（ご落胤と父親？なんかこのストーリーコミックで読んだような・・。でもコミックはBLじゃなかったし）・・これほどの純な宮さんに皆さん心を鷲掴みされますよ。可愛かった～。この作家さんの本また探そう(^^♪ 2021/12/22
きょん
21
将軍様のご落胤×訳あり人柱候補の江戸時代物。祖母が庵主を務める尼寺育ちの純粋無垢な受がとにかく良い子で周囲が可愛がりたいのもよく分かる。芝居小屋や江戸の繁華街の雰囲気もにぎやかで楽しそう。時代物にありがちな後継問題も、攻の「血筋を残さない」という誓約が男夫婦問題をクリアする大技でしたが大団円で良かった。2021/01/14
＊ちえ＊
6
h電子、イラスト入り。将軍の御落胤の攻めと訳あり尼寺育ちの純粋培養青年の時代モノでしたが読みやすいしとにかくみんな宮にメロメロ間違い無しだし、大円満な締めまで心晴れやかな読後感でよかった♪2021/04/25
へへろ～本舗
6
宮のおぼこぶりが面白い。2020/12/24
青音
4
★★★★☆【ひかりTVブック】タイトル通りで、可愛らしく癒される話。攻めは将軍様のご落胤で(公然の秘密)、受けも皇族の流れをくむ公家大名の血筋。身分も釣り合っており相思相愛だし障害と言えば同性という事くらいだか、庶子である攻めは女と結婚して子供を持つ事を将軍の取り巻き達から望まれてないみたいで(多分正室やその子供の勢力にとって攻めの血筋は邪魔なのかな？)、珍しく男の受けとの結婚に反対する人も居なくて、皆祝福ムード。登場人物も悪役一人除いて皆良い人達ばかりで、ストレスなく読めた本。2020/12/20
