出版社内容情報
人間から恐れられる伝説の「魔物」。唯一仲良くしてくれた人間に再会した「魔物」は少年に姿を変え恩を返そうとするが?
内容説明
遠い昔に宇宙から飛来した生き物たち。当初人間たちと共存していたが、ある時を境に「魔物」として迫害され伝説の生物となる。長い月日が流れ、最後の生き残りとなった「魔物」はある日、人間の男の子・正人と出会い「青」という名を貰い仄かな想いを抱く。大人になった正人と再会した青は人間の青年に姿を変えて彼の役に立とうとするのだが?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
黎明卿(禍腐渦狂紳士タッキー)
158
【いいか、俺は絶対に、おまえを寂しくひとりで死なせたりしない。もう絶対、ひとりにしない!(正人)】エロス度★ 正人×青♡ 人と魔物の一途過ぎる純愛、再会ラブ。ほんともう、青の優しさと素直さに癒され心が浄化されるお話でした。自分のことを犠牲にしても琴音を救う青の優しさ、そんな青を元の姿ごと愛する正人。すべてが優しく彩られた世界。正人と離れてずっと孤独であった青を思うと正人と同じく泣きそうになり、彼をひとりにしないと誓う正人に感動!魔物の青も全然気色悪くなく、オオサンショウウオみたいで本当に可愛い!2018/09/17
はつばあば
43
先日読ませてもらった「真白に綴る愛しさ」の作家さん。BL要素よりもファンタジーの世界。涙々の愛しさにぐっと迫るものが。魔物・・人は人間以外のモノを魔物と呼ぶ。彼も遠い宇宙の彼方からやって来てたった一人の生き残り外来生物。その魔物に青と名前を付けたのはお寺に捨てられていた少年。その少年が養子として貰われて東京へ。彼の記憶を無くし青はまた独りとなってしまった。18年後彼は彼の山へ・・。最後になるまでBL部分はありません、是非暖かい涙を共有したいものです(#^^#)。2021/12/23
のこ
32
な、何て健気な…もう主人公の青がひたすらピュアでいじらしくて泣かずにいられません。眠り込んだ正人を背負って、楽しかった2人きりの野球の想い出を胸に、青が一歩一歩山を下るシーンなんか不覚にも号泣です。一人ぼっちなのにいじけず、他者を恨まず、ひたすら思いやることのできる青の優しさときたら、こんな良い子が幸せになれずしてどうする!と拳を握りしめて読んでいました。テクノサマタさんイラスト繋がりで、私の中で青と、御堂なな子さんの「戀のいろは」の螢と、さとむら緑さんの「いちご牛乳純情奇譚」のアキとで三大健気っ子認定。2018/09/17
そらねこ
31
無茶苦茶号泣~~ (ノД`)シクシク魔物が天使すぎです!!ブログりましたよ。http://soranekotan.blog.jp/archives/29915164.html2018/12/06
きょん
31
伊勢原さんの書かれる健気な受は毎回泣かされますが、今回も一族の最後の生き残りになる冒頭から泣かされます。自己犠牲が強すぎるとちょっと鼻白む場合もあるんだけど、青君の場合は一族の最後の一人という事で自分の生に執着しない理由も理解できるので、心から幸せになってくれ~と祈りながら気持ちよく泣かせていただきつつ読みました。2018/09/25