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Aoi-Takt本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
honoka
39
沁みる。この空気感。涙腺崩壊多々。花々に囲まれ沢山の猫も住む洋館。のばらとゆりかの秘密の言葉。大切なお友達の名前を教えた凛々に感謝しハグする真耶。カッコ良い馨君(のばらに恋してる?) 里見さんの魔法の時間にニマニマ。双子の祖母を見習いたい。凛々の担任イケてる。全てが愛しいし素晴らしい。大好き。2017/07/27
しましまこ
21
きれいで優しくて淋しい話。母を亡くした9歳の凛々は、おば・のばらと暮らすことに。花の咲き乱れる庭にオズの国のような黄色いレンガの小道、双子の子供の幽霊。子供のようなのばら、猫達、しっかり者の下宿人、魔女のようなお客様。母を双子の半身を亡くした2人の悲しみが胸に沁みる。きれいだけど閉じた世界、早く2巻が読みたい。2017/07/31
ゆり
10
紺野キタさんの描かれる女の子がかわいらしくて好きすぎる……!繊細で透明感のある絵にうっとり。ゆりかとのばらの姉妹、ゆりかの娘の凛々、のばらの同居人の真耶さん、美しい花と猫たちと幻に包まれた閉じた世界で描かれる日常の営みが魅力的。心を閉ざしていた凛々が少しずつ言葉を取り戻し「普通」の女の子に近づいていくのも良い。馨君もまた凛々ちゃんの小さなナイト役というか、いいこだな。黄色のレンガの道をオズの国みたいだよな、と表現する感性がいいな。のばらさんはなかなか難しそうな人みたいですしほんのり百合っぽさもあるような。2017/07/24
A.Sakurai
5
単純な喪失の物語というわけではなさそうである.大事な人を失った人々の回復という紺野さんの既存作にみられるプロットだけでなく”ゆり”と”のばら”の関係に何かあるのだと示唆する描写が多い.その関係を含めて回復の物語にするのだろうか.2017/07/25
コリエル
3
ひみつの階段を読んで以来の紺野キタ作品なので、実に20年ぶりぐらいかも。双子の片割れである叔母と、もうひとりの忘れ形見を中心とした物語。姪の凛々を通して亡くした半身を見るという構造だが、死人に縛られたのばらの心が開かれることはあるのか。2019/09/06
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