内容説明
なりゆきで全く好みでない獣のような男・満木と付き合っている日下。無理やり同棲に持ち込まれたのみならず、ある日帰宅すると自宅は空っぽ、知らないうちに新しい愛の巣(?)への引っ越しが完了していた。そんなこんなで自分の気持ちを認められない日下だったが、満木に気のある大学生や、日下に恋する同僚が家に押しかけてきて…!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きょん
21
受の過去には同情するんだけど、もう少し卑屈にならずにいられないかなあと思っちゃうし、攻めは無神経で乱暴だし、野津の貢がせ癖も嫌だし、勘違いして恋敵に暴力をふるう男も会社に被害を与える可能性を考慮せず仕事のメルアドをネットに流す男も嫌だし、実家に図々しく上がり込む攻めの元カレも嫌だし、子供を置いて出ていく母親もどうかと思うし、好きになれる登場人物が見つからない。攻めにフライパン片手に意見する珠洲ちゃんと受を思いやれる秀君が救いだった。2016/11/10
なみ
18
振り回される下巻だったな……犬も食わないというかなんというかそんな感じだなと。それにしても満木から漂う絶対的なオス臭がいいな。でも上・下巻に渡って私の中では日下の憧れの人野津がとてもお気に入り(´▽`)です。2017/11/29
tanya
15
やっぱり読んでしまった本。日下の生い立ちに同情しウルウルなるものの、あまりに捻くれているのでイライラするの繰り返しでした。攻めがあまり抱擁力ある大人ではない辺りが辛いなと思う。最後まで母親が好きになれませんでした。2017/01/29
楓
14
上巻と違いSSを集めてある。読みやすかったが、やっぱり満木の甘さが目につく。そうなるとやっぱり主人公の闇は深い。そうなる過程が分かるからこそ見ていて切なくなる。秀は、少しだけ受けが好きなんだろう(ノД`)2017/10/12
cicoppe
11
下巻の方が面白かった。上巻とは雰囲気が丸で違う。満木は横暴で強引だけど、その強引さが愛され続ける自信が無い日下を繋ぎ止める鍵になっているのだと思う。 小さな誤解が置き去りのまま話が進んでいくのでもどかしい。最後まで引っ掛かったのは母親。満木と日下の関係の事や息子が祖父母さえも忘れてしまっている事をどう思っているのかな。少年日下にあんな発言させておきながら、何故置き去りにしたのだろうか。2016/10/01