台湾漫遊鉄道のふたり

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  • サイズ 46判/ページ数 300p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120056529
  • NDC分類 923.7
  • Cコード C0097

出版社内容情報

炒米粉、魯肉飯、冬瓜茶……あなたとなら何十杯でも――。
結婚から逃げる日本人作家・千鶴子と、お仕着せの許婚をもつ台湾人通訳・千鶴。
ふたりは底知れぬ食欲と“秘めた傷”をお供に、昭和十三年、台湾縦貫鉄道の旅に出る。

「私はこの作品を過去の物語ではなく、現在こそ必要な物語として読んだ。
そして、ラストの仕掛けの巧妙さ。ああ、うまい。ただ甘いだけではない、苦みと切なさを伴う、極上の味わいだ。」
古内一絵さん大満足

1938年、五月の台湾。
作家・青山千鶴子は講演旅行に招かれ、台湾人通訳・王千鶴と出会う。
現地の食文化や歴史に通じるのみならず、料理の腕まで天才的な千鶴とともに、
台湾縦貫鉄道に乗りこみ、つぎつぎ台湾の味に魅了されていく。
しかし、いつまでも心の奥を見せない千鶴に、千鶴子は焦燥感を募らせる。
国家の争い、女性への抑圧、植民地をめぐる立場の差―――
あらゆる壁に阻まれ、傷つきながら、ふたりの旅はどこへ行く。

内容説明

昭和十三年、五月の台湾。作家・青山千鶴子は講演旅行に招かれ、台湾人通訳・王千鶴と出会う。現地の食文化や歴史に通じるのみならず、料理の腕まで天才的な千鶴と台湾縦貫鉄道に乗りこみ、つぎつぎ台湾の味に魅了されていく。ただ、いつまでも心の奥を見せない千鶴に、千鶴子の焦燥感は募り…国家の争い、女性への抑圧、植民地をめぐる立場の差。あらゆる壁に阻まれ、近づいては離れるふたりの旅の終点は―。

著者等紹介

楊双子[ヨウソウシ]
1984年生まれ、台中市烏日育ち。本名は楊若慈、双子の姉(「楊双子」は双子の妹「楊若暉」との共同ペンネーム)。小説家、サブカルチャー・大衆文学研究家

三浦裕子[ミウラユウコ]
仙台生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。出版社にて雑誌編集、国際版権業務に従事した後、2018年より、台湾・香港の本を日本に紹介するユニット「太台本屋tai‐tai books」に参加。文芸翻訳、記事執筆、版権コーディネートなどを行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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旅するランナー

237
昭和13年(1938年)、日本統治下の台湾を舞台にした「美食×鉄道旅×百合」小説。魯肉飯、蚵仔煎(牡蠣オムレツ)、冬瓜盅(冬瓜丸ごとスープ蒸し)など、台湾グルメによる飯テロ小説であり、ふたりの女性の軽妙な会話を楽しめる漫画っぽさもあります。そして、本島人(台湾に住む漢人)と内地人(日本人)の関係性にも触れる歴史小説でもあります。「この世界で、独りよがりな善意ほど、はた迷惑なものはごさいません」という言葉に襟を正す思いです。2023/07/02

まーくん

143
多層構造の物語の迷宮に迷い込んでしまいました。それはともかく、昭和13年、日中戦争が始まり皇民化政策が強化された日本統治下の台湾を旅する作家・青山千鶴子と本島人の通訳・王千鶴、二人の交流を描く。一年間、台中市内に住み、その地をベースに二人で台湾縦貫鉄道等に乗って北は基隆から南は高雄まで各地に講演旅行に出るのだが、行く先々で台湾特有の食べ物に出会う。この食べ物との出会いを介し、統治する側とされる側の、揺れ動く二人の微妙な心のあやを日本人作家・青山千鶴子の視点で追っていく。⇒2024/04/16

R

96
日本統治時代、二次大戦がはじまる前くらいの台湾にて、日本の女流作家のお嬢さんが台湾鉄道に乗って、全土を旅する物語。美味しそうな台湾料理がたくさん出てくるのもいいが、当時の台湾の風俗が見える内容もとても興味深い。話は、二人の関係も超えて、対等平等とは何かを考える内容になっていて、それが安易に性別だけではないもっと根源的なものだと伝えるような内容でとてもよかった。百合要素も推しの一つだそうだが、淡いので、それよりも静かなる思想的主張が真面目に編まれた小説だった。2024/08/10

榊原 香織

84
不思議な・・。内容自体は戦前、日本統治下の台湾を女性が旅する。主に食べ物、と不思議じゃないんですが。 作者は”台湾歴史百合小説”というジャンルを立ち上げた台湾人双子姉妹。共同で書いてたんだけれど妹が死んででもそのまま。どこまで虚構か分からなくなってきます。 台湾の食べ物がいっぱい出てきてうれしい。2024/05/27

TATA

79
新聞の書評から。台湾が日本だった頃の話。台湾に招かれ一年ほどを過ごした長崎の女性小説家とその通訳となった台湾人女性とのやりとり。鉄道で台湾中の各地に行ったりきたり。ただそれよりもホントによく食べること、食べること。名所旧跡なんかに目もくれずひたすらに台湾の名物料理、B級グルメを食べ続ける妖怪。さらに植民地としての複雑な歴史や百合色もこれでもかと詰め込んだ作品。あとがきはまるでノンフィクションなのというレベルの民明書房ばりの作り込み。ホント参りました。あれこれてんこ盛りのご馳走をいただいたような読後感。2023/11/23

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