内容説明
笠居拓海は強烈な雨男。子どもの頃、稲荷神社の狐像をあやまって壊した罰なのだと信じこみ、明るかった拓海はやがて人を避けるようになり地元を離れる。父の病を機に久しぶりに帰郷した拓海は、神社の近くで佐古路と名乗る宮司らしき青年と出会う。美しい佐古路は拓海を幼い頃からよく知っていると言い、強張った心を解すように接してくれるが?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きょん
18
祟られる原因の行為が、受けよりもう一人の方が罪深い感じがして、一方だけに祟りが偏る不公平感がどうしても拭えなかったなあ。小学生から十代の頃って一番色々経験できる頃なのに雨に祟られて不憫すぎる。弟狐もちまちま嫁いびりの様な絡み方をするくらいなら、受けの子供時代に攫ってきてさっさと人身御供にするなりしてやれよと思ったりして…。2016/06/21
祐@暫しお休み中
13
初読み作家さん。攻の愛情に包まれながら、受が自分の意志で身をもって過去の罪を償っていくお話だった。何も言わず責めず、優しく見守る攻の存在がキュンとできて良い。トラウマゆえに少々煮え切らないところはあったものの受も許容範囲のグルグルっぷりだったのでサラッと楽しめる1冊でした。無事番になったあとのラブ甘なSSが収録されてたのも○。2016/09/24
しましまこ
12
モフ買い。稲荷神社の眷属として使える白狐×旅館跡取り。モフは少なめ。2016/06/19
さくこ
9
タイトルからもふもふを期待して読んだけれど、それほどもふもふしておらず肩すかし。主人公が雨男というコンプレックス部分が話のかなりの部分を占めていて、BLとしてもちょっと拍子抜け。題材としては惹かれる部分が多いのに何だか萌えきれず残念。作品として破綻しているわけでもないし、文章も特に問題がないのに何かが足りない感じ。雨男になってしまった部分をもっと書き込んでファンタジーを強くするか、もっともふもふをつよくするかのどちらかにすれば満足感が強くなったのかも。2016/06/17
へへろ~本舗
7
あとがきを読んで、当初の設定でドン引き。軌道修正をしてくれた前担当I様に感謝。次はやはり佐倶路さんの話でしょう!2016/06/25