出版社内容情報
人間活動に伴う大気中の温室効果気体の増加による地球温暖化は,最も深刻な地球環境問題として国際的な関心事となっている。この問題に対処するためには,原因となっている温室効果気体の循環を地球規模で解明し,その知見のもとに将来の気候変動を高い確度で予測する必要がある。地球温暖化に関わる本は数多く出版されているが,特に温室効果気体について総合的かつ系統的に扱った教科書は,わが国においてはほとんど見当たらないのが現状である。そこで,学部生と大学院生を主な対象として,基礎から最新の研究成果までを広く網羅し,温室効果気体と地球温暖化に関わる科学的知見をまとめることを目的として本書を執筆した。本書の構成は,1)温室効果気体と地球温暖化に関する基礎知識および研究の背景,2)温室効果気体の気候への関わり,3)温室効果気体の計測法,4)代表的な人為起源の温室効果気体である二酸化炭素,メタンおよび一酸化二窒素の循環,5)氷床コア分析による過去の温室効果気体の変動の復元,となっている。
第1章 序論
第2章 気候の維持・変動における温室効果気体の役割
第3章 温室効果気体の測定
第4章 二酸化炭素の変動と循環
第5章 メタンおよび一酸化二窒素の変動と循環
第6章 氷床コアから復元された二酸化炭素,メタン,一酸化二窒素の変動
目次
第1章 序論
第2章 気候の維持・変動における温室効果気体の役割
第3章 温室効果気体の測定
第4章 二酸化炭素の変動と循環
第5章 メタンおよび一酸化二窒素の変動と循環
第6章 氷床コアから復元された二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素の変動
著者等紹介
中澤高清[ナカザワタカキヨ]
1976年東北大学大学院理学研究科博士課程単位習得退学。東北大学理学部助手、助教授、教授、同理学研究科教授などを経て、2012年より現職。現在、東北大学・名誉教授/客員教授、理学博士。専攻は気象学・大気科学
青木周司[アオキシュウジ]
1984年東北大学大学院理学研究科博士課程修了。国立極地研究所助手、東北大学理学部助教授などを経て、2003年より現職。現在、東北大学大学院理学研究科大気海洋変動観測研究センター・教授、理学博士。専攻は気象学・大気科学
森本真司[モリモトシンジ]
1994年東北大学大学院理学研究科博士課程修了。国立極地研究所助手、准教授などを経て、2013年より現職。現在、東北大学大学院理学研究科大気海洋変動観測研究センター・教授、博士(理学)。専攻は大気科学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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