内容説明
若き社長・戸宇堂の前に現れたやんちゃなシェフ巳口。彼は戸宇堂がオーナーを務める仏料理店のメインシェフの息子で、自分に跡を継がせろとアメリカから帰国したという。だが味にこだわりのある戸宇堂は頑として聞き入れない。会えば喧嘩ばかりの二人だけど、巳口が戸宇堂のためだけに作る官能的なジビエに、いつしか身体は熱くなり…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たべもも
33
★★★☆☆。ろむこさんのイラスト買い。受けと攻めの父親の関係が凄く良かったし、受けと攻めの会話のやりとりも良かったけど、Hシーンだけが馴染めなかった。キス止まりでもいい位。あと桜の存在も特にいらなかった要素かな。BLではない部分の、攻めと攻め父の関係は良かったなぁ。厳しくて近寄れなかった存在で父の料理の味も知らないけど、純粋に尊敬している攻めがいい子でした。2015/07/22
とも*
18
いじわると言うかズケズケ物を言う社長とアメリカ帰りの能天気な料理人の二人の言葉の応酬が楽しく読めたかな。 自分の料理を認めさせたい巳口がせっせと社長室に配達に来るとか微笑ましい。 桜がそれっきりなのが物足りなかったけれどフォトフレームの朝顔は良かった。2014/08/09
きょん
16
意地悪と言うほどでもない、ややズケズケ物を言う社長受にコック攻め。やはり食べさせる男というのはエロティックですね。しかも血の匂い立つジビエときたら、肉食男子でなくとも興奮するというもの。いつか、リハビリを終えた父親と再建できるといいですね。2014/03/25
華緯
11
口の悪い受けのイヤミと、攻めの応酬…は、前作同様読んでて面白かったけど、前作のようなテンポが感じられなくて、読むのにちょっと手間取った。……何だろう…前作は、その仕事から、解決しなくちゃいけない問題が明確に目の前にあったけど、今作はそれが曖昧だったからかなぁ…。だからか、後半、事件が起こってからは、さくさく読めた。エチは…食べ物と絡めるっていうのがどうも……。お行儀悪いってーか…。理屈としては分かるけど、現代人としては分けようよ…。と、いう感じ。次作も期待します。2014/03/16
ユキモリ
9
高遠さんの「愛と混乱のレストラン」をライトでコメディタッチにした感じで楽しく読んだ。家庭に恵まれなかった受は幼い頃に出会ったフランス料理で人生が変わるのだけれど、クールなのにポジティブで努力家なところに好感が持てた。自分が思っているよりはるかに情が厚い人間で、恩人に尽くす様は並のいい人ではとうてい出来ないと思ってしまったなぁ。シェフ攻は腕がいいのにアホで、受にチクチク苛められるのが可笑しみを誘う。2014/03/22