内容説明
吉岡弦はマネキン製造会社の職人。母の再婚で義兄となった祐輔は、両親が離婚した今も、弦を弟として可愛がってくれる。弦は祐輔に惹かれているが、想いは告げていない。ある日、関連会社で働く江崎貴之が同性とも付き合うタイプであることを知り、弦は祐輔への想いを相談する。以来、二人で過ごすことが増えた弦は、次第に江崎が気にかかり…!?
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のこ
25
古本整理のため再読。「きっと優しい夜」のスピン。丁寧な心理描写がうえだ作品の持ち味だと思うが、残念ながら本作は受け・攻めどちらの感情も理解し難い。主人公受けは、義兄への気持ちが恋なのか否か、わからないと言いつつ、初恋だったと認めた上で、同時に攻めへの恋心を認めるってどうなんだろう?とても丁寧にその辺りの心情が描かれているにも関わらず、私には?だった。そして、遊び人風で本気の恋をしなさそうな攻めが、受けを好きになった理由が特段描かれていないような…全く2人の恋に説得力がない作品に仕上がっている。2017/08/27
このん
21
(2013年10月27日3466)『きっと優しい夜』のリンク作品。檜皮デザインに勤務する弦は少年の頃にヤンチャをやっていたが今は真面目に働いている。一時期義兄だった佑輔に思いを寄せていたが、同じ会社の江崎を慰める為に体の関係を持つ。まあね。佑輔を好きだと思いながら江崎と関係するし、その佑輔に失恋したと落ち込んでたその後で、気になっていた江崎に「好きです」っていう弦の気持ちが私には理解出来ない。。この作家さんの本は殆ど読んでるけど、昔の切なくて良かった作品に比べてかなり落ちましたなぁ…。2013/10/27
きょん
18
受が義兄へのモヤモヤを抱えたまま、性志向を確認するために(攻めを体で慰める気持ちもあったにせよ)愛情が確認できないまま先に寝てしまうってのが珍しいと思った。ただ、戸惑いつつも自分は男の方が好きなんだと実感して行くHシーンはかなり説得力があったような気がするなあ。義兄への失恋と江崎さんへの気持ちの自覚がやや唐突で、攻もいつ好きになったのか良く分からなかったけど、とりあえず気持ちはストレートに伝えた方が余分な回り道はしないってことだね。2013/11/19
メグ
17
きっと優しい夜のスピン。そちらは未読。コーディネーター×マネキン職人。お仕事BLとして受けの仕事内容などは興味深かったけど、攻めと受けの恋愛はあんまり萌えなかった。何となくどちらも体の関係が先になり気持ちが後回しでしかも熱量が低くて…。入り込めないうちにサラッと読了。2013/11/04
テンハル
13
【表紙買い】デコレーター×マネキン製作職人<あおり文>寂しいとき一緒に寝るのだってありじゃん⇒受け・弦が元義兄への気持ちをはっきりさせたいと考えて、職場関係者の攻め・江崎を相談相手に恋心を整理していくお話。仕事の姿勢とかは好ましいのに、元・義兄から江崎への想いの移行についていけなかったのと、江崎が弦に恋をした理由があまり私には響いてきませんでした。残念。羽根くんとの会話のシーン「好きだからって理由だけで、何言っても何してもいいわけじゃないって……」に同感。2013/10/26