内容説明
大阪地検に異動した検事・野々宮は大学の先輩・伊能と七年ぶりに再会した。亡き友に縛られ自らを苛み続ける伊能を救おうと手を伸ばす野々宮。やがて伊能は心を許し、穏やかな時間がふたりの間に流れ始める。一方、ありふれた保険金詐欺事件の裏に蠢く影を感じた野々宮は、刑事の協力を得てある人物と接触するが!?「いのせんと・わーるど」新装版。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とも*
25
二人の恋愛模様も良かったけれど、お仕事話が自分好みで楽しめた。 今は亡き先輩は残念だけれど、野獣の榛原に美女の黒木、ソリの合わない同僚の佐竹に上司達に最後は食えないやくざの原口とこれからどう話に絡んでくるのか関係はどうなるのか事件の結末はと色々気になるので次巻も楽しみ。 2013/04/17
きのこ
23
感想はまとめて後編の贖罪で。2015/07/30
tera。
23
大学の先輩後輩で今は同じ大阪地検検事の伊能と野々宮とのお話。親友の死に関して自分を責めて何年もの間後ろ向きだった伊能の気持ちも判らなくはないけど、そんなに自分の事まで否定しなくてもいいのでは?と思った。野々宮と再会した事で前向きに生きて行けるようになった事は何よりだった。検事のお仕事についてきちんと描かれているし、登場する女性が気持ちいい程サッパリしている辺り流石はかわいさんだと納得。原口の存在が不気味な事や地検の食えない上司たち、野々宮と佐竹との確執・・等々が気になるので引き続き贖罪も読まなくっちゃ。2014/02/02
ミル婆
22
新装版で初読み。久しぶりにかわいさんの未亡人受け。透明感があってストイックなのに仄かな色気があるはんなり美人さんが痛々しい。伊能の慚愧の念や消化しきれないモヤモヤが身内に燻る感覚には、経験上深く共感できた。野々宮がそれを察し、優しくも強く受け止め伊能を救うのが頼もしい。検察の面々や脇役のキャラも事件そのものも興味深く続きが楽しみ。2013/06/15
きょん
20
とりあえず2冊出てからまとめ読みしようと積んでました。ひたすらに自分を責め続ける伊能さんが辛くて、野々宮さんの力強くひきとめ受け止める姿に本当にほっとした。事件部分もかなりシリアスで謎めく原口組長といい、読み応えあり。すぐ次へいこう。2013/06/04
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