内容説明
石田真咲は半人前の執事見習い。お仕えする前田家は没落貴族で、前当主が亡くなったいま、弱冠十五歳で当主となった坊っちゃんと、使用人は真咲ひとりになってしまった。嵐の夜、葬儀の後片付けをしていると、屋敷を抵当に前田家に融資をしている東嶋家の者たちが取立てにやってきて、真咲は東嶋家の次男・柊一郎に身体を奪われてしまうのだが!?―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ミル婆
12
え?何?このタイトルでいきなりバイオレンスな展開?どうしてこうなった?と困惑。野バラの件、蔑んだ陵辱、気遣う翌日、と序盤は柊一朗の態度がコロコロ変わるのについていけずぼんやり。裏があるにしても真咲視点なのでゆらゆらと不安定なまま。ただ終盤、おなじみアクションを絡めた謎解きと「執事にフリルエプロン」のテーマを理解してからはそこそこ楽しめた。2013/01/07
こげぱん
10
本編後の白い花での柊一郎の真咲へのプレゼントに大爆笑wwそこにたどりつくまでは柊一郎の良さがあまり伝わってこなくて真咲はどうして彼がよかったんだろう…と思ったりもしたんですけど(最初にあれだけのことやっちゃってるので余計に…)なかなか面白いところがあるじゃないですかwこれからは屋敷にやってくるたびにあれこれ理由をつけて真咲にちょっかいかけるんだろうなと思うとニヨニヨがとまりませんwそしてそのたびにフォローさせられる吉川の苦労が目に浮かぶようですなw宣親坊ちゃんの出番がもう少し欲しかったのでできれば番外編を2012/12/17
きょん
8
チャンバラ活劇シーンは面白かったんだけど、前半が今一つ。攻めの犯罪に対する怒りはともかく、いくら犯罪者と疑ったとしても不法侵入やレイプするなんてアンタが犯罪者だよ!と突っ込んでしまった。あの出会い方で好きになる両者の気持ちもよく分からないし、前半と後半で別人かと思うくらい性格違ってるような気がするんだけどなあ。とりあえず宣親坊ちゃまの将来が楽しみ。2012/12/31
たにしぃ
8
作家買いしたので帯も後書きもみず、全く内容知らずに読んで、表紙イメージ(可愛い系??)とのギャップにびっくりしたw作者さんが後書きで書かれてるようにまさかの『チャンバラ活劇』で面白かった!2012/12/26
祐@暫しお休み中
7
早い段階から謎が話に横たわっているものの、後半(それも終盤付近)になるまでそれを引っ張ったままなので、前半はどうにも退屈感のほうが先に立ってしまった気がする。二人が互いのどこにあそこまで惹かれたのか、そのあたりも薄いのでなかなか話に入り込めず…。とはいえ、終盤の玄上さんお得意の流血ドンパチは小気味良かったですが。あと真咲がヤンチャ系執事見習いなのもあり、柊一郎との本気と冗談が混ざり合った応酬も楽しかったし、そこに冷静冷徹な吉川が絡むやりとりも楽しかったです。虚弱なだけで終わらない宣親もいいキャラだった。2012/12/20