内容説明
失った記憶を秀島慈英が無事に取り戻し、あまい日々が続くものと思っていた小山臣だったが、いまだ二人の関係はどこかぎくしゃくしたまま。そんな二人のもとを突然、年若いが独特の雰囲気をまとまった壱都を連れて三島が訪れた。新興宗教の教祖だという壱都とともに逃げてきたと語る三島は、大切に仕えていた壱都を臣にあずけ、姿を消してしまい…。
著者等紹介
崎谷はるひ[サキヤハルヒ]
ライトノベル作家。九州出身(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きょん
24
記憶が戻って目出度しめでたしとはならないんですねえ。7年あれだけ愛されてても自ら身を引く思考から抜けられない臣さんにも前巻からの影響がちょっと残ってる無神経慈英にも新キャラアインにもイラっとさせられましたが、壱都くんが無邪気さと聖性を兼ね備えたキャラで結構好きだった。次は臣さん母かあ、なんか暗い話になりそうだなあ。2015/06/03
ルーリィ
20
読んでいてまたもや臣さんが引いてしまうのかと心配してしまいました。だけど、今度は慈英が重苦しい愛情でもって離れないから臣さんに自分をまるごと背負えと言う。凄いですね~いずれ慈英は臣さんを頭から食べちゃうかもしれませんね(笑)そして、気になる所を残して終了。来年まで待てません!続きが気になる(>_<)2011/08/04
那義乱丸
17
何がどうしてそうなった?どこでどう違った?戸惑いもがく慈英と臣。記憶を失ったことで再構築された慈英はそれまで見えなかった人の心の機微と自分の無神経さに気づき、そしてそれが臣を傷つけることを知り慄く。再登場の三島の連れてきた新キャラ・壱都がくれるヒントで、慈英と臣の間に出来た壁を越える糸口を彼らと一緒になって私も考えながら読んだ。終盤の慈英の絵に関する臣の感想で、私も慈英と同じように光明が見えた。閉じた世界の中で愛し合うのではなく外への一歩を踏み出す二人をこれからも見守りたいと思う。2011/07/18
きのこ
16
お借り本2016/06/07
ふみ
11
シリーズ第6弾~10日後のお話♪ ギクシャクしている慈英と臣の元に、トラブルメーカー三島が再び突然やってきて!どうもワケアリ教祖・壱都と逃げてきたらしく、二人に壱都を預けて三島は姿を消すのですが…三島が再会した時、えらくイイ人になっていてビックリ~それに壱都が、複雑な環境で育っているのに、イイ子で周りが癒され、イイ意味で影響されて、慈英が記憶喪失後も悩み苦しんでいた、二つの自分との葛藤・臣を想う気持ち・これから将来の事・等、解決の方向の糸口になったのがヨカッタ~次回は臣のルーツのお話がふたたび編♪2011/07/17




