内容説明
深見奏太は不慮の事故に遭い、恋人の目の前で意識不明に陥る。奇跡的に意識が戻り社会復帰を果たした頃、恋人の久埜和臣は家業を継ぐべく親の会社に入り婚約までしていた。すっかり変わってしまった周囲の状況に、取り残されたような気持ちになる奏太。久埜が奏太に何かを伝えようとしていた事故当日の記憶だけがどうしても戻らないままで…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
このん
27
(2014年3月11日3631)イラストが微妙…。奏太はある事故で意識不明の重体になり50日程で奇跡的に目醒め完全復帰まで4年かかった。奏太には事故に合う前に久埜という恋人がいたが、連絡先が変わってしまい連絡をする事が出来ない。事故により男と付き合っていた事を知る家族。故意に消された久埜との携帯でのやり取り。元気になってもやるせない気持ちの奏太だが、奏太と久埜の気持ちも他の家族の気持ちも丁寧に描かれていてホロリとした。久埜の誠実さも伝わるし奏太のお姉さんが頼もしい。とても上手い作家さんですね。2014/03/11
cicoppe
14
記憶喪失かと思ったらちょっと違っていて、事故の日の記憶がスッポリ抜けている状態でした。とはいえ意識不明をへてリハビリなど四年の間 支えた家族は大変だっただろうと思う。奏太の母のやった事は間違っていると思うが父親が久埜に言った事は納得できる。奏太が完全復帰できた事や お互いを思う気持ちが揺るがなかった事などが重なった結果のハッピーエンドに感動。2015/03/15
諏訪 聖
13
作家買い。記憶喪失モノだけど喪失してるのは記憶を失うきっかけになった事故のコトのみ(しかし事故から4年意識を失っていた)。切ないのがじわじわとやってくる感じ。事故の真相はもっと深刻なのかと思っていたのだけど意外とあっさりしていた。読んでいてずっと攻めの愛情を感じられる。家族にも友達にも愛されてる受けは幸せだと思う。棒アイス(しかもミルク味)のシーンは秀逸だった。2013/03/23
うにすけ
11
作家買いです。何回も涙目になりながら読了。良かった~!たいした事故じゃないのでは~と思ってたので、このまま目を覚まさないかもしれないほどの重症だったというのでもう涙目。登場人物がお互い思いやっているからこその行動なんだよなと思うと切なくてたまらないです(例外もいるけど)。いろいろ乗り越えてからのイチャラブは本当に良かったねと思いました。おいっこちゃんが「かなたん」ってよんでるのがめちゃくちゃ可愛い~(自分と名前がちょっとかぶるからかしらん。よばれたいわぁ…)2015/03/06
華緯
10
電子。面白かった。このお話の攻めが好き。ちょっと抑え気味の甘さ・優しさが、ふとしたことで漏れるのがいい。多少ヘタレでも、受けに対してだけだし…;;…キャラがみんな等身大だから、怪我の原因より、その後の周囲が……両親も久埜も、ただ、奏太のためにできることを必死で模索する様子にじんとした…。だからこそ、奏太が久埜の元に行くことを決めたあと、親にも理解してもらえるよう心を砕くところはよかった。…たしかに、奏太の人生は奏太のものだけど、そこまでにしてもらったことを蔑ろにしちゃだめだよ…。後日譚も甘い。2015/05/07
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