出版社内容情報
砂時計のなかを落ちていく砂を見つめるように、人生の残された時間を懸命に生きる男女が織りなす、狂おしいほどの恋愛模様。
内容説明
愛のためにすべてを捧げた女たち。欲望に殉じて一直線に突きすすむ女、恋と刺しちがえ破滅の淵にたつ女、時の流れに逆らい愛を守りつづける女…。ひたむきに愛する女たちの美しくも哀しい人生。『エンキョリレンアイ』シリーズ3部作で若者たちの恋愛をリアルに描いて絶大な人気を集めた小手鞠るいがつむぎだす大人の恋愛模様。
著者等紹介
小手鞠るい[コデマリルイ]
1956年岡山県生まれ。同志社大学法学部卒業。93年「おとぎ話」で第12回「海燕」新人文学賞、2005年『欲しいのは、あなただけ』で第12回島清恋愛文学賞、09年、原作を手がけた絵本『ルウとリンデン旅とおるすばん』でボローニャ国際児童図書賞を受賞。ニューヨーク州ウッドストック在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
140
もう少し普通の恋愛が読みたかった、かな…ヽ(´o`;2016/06/04
ann
36
短編は好きなんだけど、明日には内容は忘れてると思う。自分には把握しづらい文章だった。2020/12/23
ゆっ
7
静かに始まり、重く進む。小手鞠さんの作品は絶対苦手な人物が出てきますが、今回も見つけちゃいました。7つの短編集ですが、長編作品を読んだような読後感。2014/04/15
チェス
6
思うようにはいかないものねー、2022/04/03
YUNA♡
6
この本の中で特に印象に残ったのが『言葉を覚えた石』と『ささやかな報酬』だ。これを読んだら、不安と切なさと苦しさがこみ上げてきた。こんなにも好きなのに、ずっと一緒だと思っていたのに、ふいに相手が離れていく。お互いに「愛してる」「一生離れない」なんて囁き合ったことがあっても、どんなに2人の愛は永遠だと信じていても、人の心というのはいつ変わるかわからない。こわいと思った。この話では、ゆずきも辛いと思うが、龍司も辛いんだろうなって思う。切ない恋、いけない恋、叶わない恋ほど燃え上がってしまうのだから皮肉なものだ。2016/10/21