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内容説明
世界で唯一の魔術師を専門に教育するマーベランク学園。新入生のレウ・レイシアは入学と同時に、スタッフの多くが学生で構成される学園維持組織「メインゲート」へ属していた。マーベランク内で起きた事件の現場に向かったレウの前に、現れたのは魔術犯罪捜査の専門家である“痕跡師”。しかしアッシュ・クロムウェルという名のその人物は「語らずの先生」と呼ばれ、魔術の使えないダメな教師だった…。異世界ファンタジー。
著者等紹介
田代裕彦[タシロヒロヒコ]
第三回富士見ヤングミステリー大賞受賞「平井骸惚此中ニ有リ」で小説デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひめありす@灯れ松明の火
32
活字倶楽部の紹介より。新しい版元に移動して仕切り直しの一冊だそうです(でもこの版元もすでに無い)貴族の学園、ドレス基調の制服にかけらのような才能を信じて飛び込む庶民ガール。ひたむきなレウと疎まれ者のクロムウェル先生のやり取りが可愛くて好きです。ふたりぼっちの物語が少しずつみんなの物語になっていくのも好きです。2011/01/14
みっつ
19
間違いなく傑作!ファンタジーと本格ミステリのハイレベルな融合。魔法という特殊能力を事件に絡めながら、あくまでも論理で真相に迫る姿勢が心地よい。魔法学校を中心とした学園都市を舞台にしながら、魔法に疎い新入生を語り手に据える事で読者は同視点で世界観や雰囲気を知れるのが楽しい。序盤から発生する大小の事件に紛れ込ませた伏線が開花する謎解き部分は圧巻。油断も隙もあったもんじゃない!主要キャラに多数の謎を残したままなので続巻にも期待大。魅力的な設定を活かしつつ、更に世界を広げて行って欲しいです。2010/10/02
ローリー
9
みっつさんの感想を読んで、興味を引かれて、購入。すぐ読みました。ファンタジーなのですが、確かにミステリとしても楽しめる出来です。語り手は突然魔術師である事が判明して魔術師学校にやってきた落ちこぼれ気味な女の子。ただ、元気で前向きでとても好感が持てます。そして、非魔術師で教師をしている探偵役「痕跡師」が軸となって物語は進んでいきます。この世界の設定がわからないので、謎解きをしようと思って読むと難しいのですが、魔術師優越の世界を作って、その中で魔法を使えない探偵役を配したのが清々しいですね。楽しめました。2010/10/09
タカユキ
6
ミステリだと思って読んでたらファンタジーだった。口絵漫画は単体ではよく分からなかったけど、本編中で出た時は笑ったw しかし終盤重くてビックリ。もっと軽い方が好みなので、軽い短編主体でやってくれないものかね。2010/03/09
太陽
5
ファンタジーの皮をかぶったミステリーでもなく、ミステリーの皮を被ったファンタジーでもなく、ちゃんとファンタジーかつミステリーでとても楽しめました!世界観もキャラクターも好き。2011/07/23