内容説明
ソルトラムと呼ばれる学院のエリート集団のメンバー・白伊香月は、尊敬する兄達に倣い生徒会長になるのが目標の優等生。そんな香月を、幼馴染の奥園蓮は奔放すぎる性格と振る舞いでいつも困らせてばかりいた。ある日、生徒会長を選ぶための秘密の伝統行事『子羊狩り』が開催されることに。『子羊狩り』の内容に戸惑う香月は、蓮にある取り引きを提案されるが―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
七海華
11
人を強く思い欲する時、その人以外目に入らない。例え周りを傷つけても誰かが酷く不幸になっても、その人を手に入れる事が出来るのなら構わないと思うのが恋愛だ。真琴は確かにかわいそうだが、その思いのままに行動した蓮を、私は嫌いになれないし責める気持ちにもならない。恋愛の最も身勝手で残酷な部分ではあるが、それは誰にでもあるはずだから。それほどまでに強く愛された香月は、一生消すことの出来ない負の記憶を持ってしまったけれど幸せだと思う。今まで健気な受が好きだと思っていた自分が、強気の受が好みである事に気付き、ビックリ！2012/02/19
おかめいんこ
6
再読♪2015/05/27
りんご☆
5
家族からの…がなんとも…2014/05/31
スピカ
4
シリーズ２作目はソルトラムの生徒会長、香月×幼なじみの蓮のお話。このお話が一番好みだった〜。どう見ても相思相愛、すれ違っただけの２人の間に無残に巻き込まれてしまったような“子羊”の真琴が辛いんだけど…素晴らしいスパイスでした、ありがとうと言いたい(笑)気持ちはすれ違ったまま、体だけの関係を繋げるというジレジレ感。真琴に対する罪悪感。これまた、お互いにすれ違った嫉妬！“白い花”と賞される美形の香月の内面は人間味があって読み応えありました。甘々なラストより、すれ違って悶々としてた時のほうが好きだわ〜。2010/12/12
れいく
4
前作「ゴシック」の会長、副会長カップルの話。幼馴染の鬼畜攻めと潔癖受け、思いっきりな三角関係なんだけど連の気持ちは最初から香月にだけ向けられているのがはっきり分かるだけに真琴が可哀相だったわ。恋愛感情が絡まなければ、「子羊狩り」さえ絡まなければ、こんなに辛く最悪な関係の終焉を迎える事はなかっただろうに……。今回、前作でいろいろ謎だった香月の行動とかの理由が分かったので改めて「ゴシック」読まねば！と思ったわ。いずれにしろ、最後には香月も縛られていたものから解放され自分の気持ちに素直になる事もできて良かったわ2010/07/27
