内容説明
丹波の行商人・吉佐が神崎川で出会ったのは、季節はずれの蛍の群れ。そこから現れた五人の遊女たちが、それぞれの悲しき身の上を語り始める。故郷を奪われ、身売りされ、男に騙された彼女たち。法然上人のもとで成仏への道を得た彼女たちは、一夜だけこの世に舞い出で、旅人に恩返しをするという。平安から室町へ向かう時代に、遊女たちが見つけた救いの光とは―。年に一度だけ、光と化して川辺に現れる遊女たち。色鮮やかに輝く光に込められた、それぞれの想いとは。時代の流れに翻弄されながらも、懸命に生きた彼女たちの物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
梅ちゃん
23
神崎川のほとり、8月の満月の頃、5頭の蛍が艶やかな5人の遊女として姿を現す。彼女たちはそれぞれ訳あって遊女となり、身は滅びても魂がこの世をさまよっていた。ある時、讃岐へ流罪となる途中この地を通りかかった法然上人に、回向してもらう。苦しむ魂も成仏できると説かれ、毎年一夜だけ、自分たちが受けた不幸や苦しみ、そしてそれでも消えなかった人への愛を後世の人々に伝えるのが仏様からのお告げであると教えられる。そこで丹波の行商人・吉佐にそれぞれの身の上を語る。5人の遊女、宮木、吾妻、苅藻、小倉、代忍の物語。2026/02/12
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