内容説明
ピアニストの妻とチェロ愛好家の夫。二人の音楽に満ちた日常は、58歳で発症した妻の病によって奪われ始める。それでも、生活を楽しくする工夫を凝らし、たくさんの人の協力を得て、鍵盤の前に座り続けた―。できることを奪わず、笑顔溢れる介護を目指して。自信を失わずに健やかな日々を送るために、介護者としてあるべき姿を問い続けた愛妻家の記録をまとめた一冊。
目次
1 泰子さん認知症に
2 ピアノの演奏はどうなったの
3 ちいたび会との出会いと就労支援
4 一夫と泰子さんの生い立ち
5 荒れていた時期と徘徊
6 注文をまちがえる料理店とテレビ出演
7 泰子さん、要介護5に
8 緊急搬送と自宅介護の限界
9 介護での工夫
10 泰子さんの演奏記録と介護からの学び
著者等紹介
三川一夫[ミカワカズオ]
1948年生まれ、東京都杉並区出身、東京理科大学数学科卒業。城西大学附属城西中学・高等学校教諭を経て、東京都狛江市立第四中学校非常勤講師、東邦大学理学部非常勤講師、日本大学理工学部非常勤講師を務めた。NPO法人やすらぎの森開設。数学教育協議会会員。自宅で34回のミニコンサートを開催。腎がん家族会「そらまめの会」代表、若年認知症家族会「陽だまりの輪」会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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