出版社内容情報
医師国家試験に合格した野呂は、金沢のまほろば診療所に戻ってきた。娘の手を借りず一人で人生を全うしたい老母。母の介護と仕事の両立に苦しむ一人息子。妻の認知症を受け入れられない夫。体が不自由な母の世話をする中二女子。……それぞれの家庭の事情に寄り添おうと奮闘する野呂は、実は、ヤングケアラーという辛い過去を封印していた。
内容説明
医師国家試験に合格した野呂は、金沢のまほろば診療所に戻ってきた。娘の手を借りず一人で人生を全うしたい老母。母の介護と仕事の両立に苦しむ一人息子。妻の認知症を受け入れられない夫。体が不自由な母の世話をする中二女子。…それぞれの家庭の事情に寄り添おうと奮闘する野呂は、実は、ヤングケアラーという辛い過去を封印していた。
著者等紹介
南杏子[ミナミキョウコ]
1961年徳島県生まれ。日本女子大学卒。出版社勤務を経て、東海大学医学部に学士編入し、医師免許取得。大学病院老年内科を経て、都内の高齢者中心の病院などで勤務する。2016年『サイレント・ブレス』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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布遊
31
まほろば診療所で、訪問診療に携わっている、元ヤングケアラーだった新人Dr.野呂聖二。各章、それぞれ問題を抱える家庭に訪問する。看護師麻世ちゃんとのコンビがほほえましい。祖母を介護していたときのわだかまりも次第に溶けていく。診療所の先輩先生たちも皆温かく、ほのぼのとしたお話。2025/06/04
ごへいもち
16
こんなふうにいろいろ改善方向になって欲しい2025/07/23
智哉
15
コロナ禍の異常事態がありありと思い出される。永遠に続くのではないかと悲観したものの、終息してしまえば遠い昔の出来事のよう。やり場のないヤングケアラーの感情に心を動かされた。社会で取り組む課題は多い。2025/06/28
はなちゃん
11
何冊目かの南さんの作品。今まさに大きな問題になっている介護問題、ヤングケアラーはじめ介護を担っている家族の問題…現場を知る現役医師ならではの視点で描かれている。主人公野呂先生の優しい人物像で癒されるが、問題は深刻なもの。重くなり過ぎずに読みながらも、自分の問題としてもいろいろ考えさせられる。2025/06/09
kouya
10
いのちの波止場の続編。野呂君が医師になりまほろば診療所に戻ってきた。冒頭で、気になっていた咲和子先生が医師を続けていて嬉しかった。1話目「水引の母」泣いた。あまりにも急な展開でフィクションながら、どうして、噓だよねと休みながらじゃないと活字が追えなかった。2話目「ゴリの家」正直息子に腹が立ったが、介護の現場がいかに過酷か家族を支える第三者の存在が、ナイスなタイミングで介入する事の大切さを考えさせられた。野呂君もヤングケアラーだった自身の過去と向き合いながら、医師としての成長を感じ私の学びにもなるシリーズ。2025/08/19