出版社内容情報
行き場のない女たちが集う浅草の置屋「燕屋」の前に赤ん坊が捨てられていた。遊女の千代は、周囲の反対を押し切り、「お雪」と名付け育て始める。明治から大正へ、お雪は浅草オペラに夢中の少女に成長。燕屋の大人たちと歌って踊る幸せな日々を過ごす。なのに、あの男がすべて台無しにした――。激しく交錯する運命。疾走感溢れる圧倒的感動の物語。
内容説明
行き場のない女たちが集う浅草の置屋「燕屋」の前に赤ん坊が捨てられていた。遊女の千代は、周囲の反対を押し切り、「お雪」と名付け育て始める。明治から大正へ、お雪は浅草オペラに夢中の少女に成長。燕屋の大人たちと歌って踊る幸せな日々を過ごす。なのに、あの男がすべて台無しにした―。激しく交錯する運命。疾走感溢れる圧倒的感動の物語。
著者等紹介
劇団ひとり[ゲキダンヒトリ]
1977年千葉県生まれ。映画やドラマで俳優として、また作家、映画監督としても活躍。はじめての小説『陰日向に咲く』は一〇〇万部を超えるベストセラーとなり、映画化される。次作『青天の霹靂』は自身の初監督作品として映画化。構想に七年をかけ脚本・監督を務めたNetflix製作の日本発オリジナル映画『浅草キッド』(2021年)は、アジアン・アカデミー・クリエイティブ・アワードで最優秀作品賞を受賞、大きな反響を呼んだ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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NAOAMI
8
置屋・燕屋で働く遊女千代が迎え入れてしまった捨て子を周囲の反対も押しきり娘として育てることに。反対した仲間も置屋全員が彼女を育て躾ける人情味。一転、事件がおきて千代は無期懲役で監獄暮らしに。追われる娘が7年に渡り忍び住んだのが劇場の天井裏。舞台の出し物を見よう見まねで習得してしまう天才少女は面会できない千代に一目会いたいと慰問劇団に所属し浅草六区のスターに。ところが!…。避けて通れぬ史実・関東大震災で悲惨な結末。千代の夢うつつ~浅草オペラのシーンはファンタジーか幻か。悲哀とあっけらかんの同居。物悲し寄り。2025/01/14
川田木
1
72025/02/03
Slacker
0
めちゃくちゃ良かった!すっと入ってくるストーリーで、テンポもよく、劇団ひとりが浅草界隈の文化、時代背景などかなり勉強されていることがよくわかる内容でした。彼の多彩さがよくわかります。2025/03/13