幻冬舎文庫<br> 遅いインターネット

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幻冬舎文庫
遅いインターネット

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  • サイズ 文庫判/ページ数 304p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784344432772
  • NDC分類 007.3
  • Cコード C0195

出版社内容情報

インターネットは世の中の「速度」を決定的に上げた。
しかしその弊害がさまざまな場面で現出している。世界の分断、排外主義の台頭、ポピュリズムによる民主主義の暴走は「速すぎるインターネット」がもたらすそれの典型例だ。 『遅いインターネット』が主張するこの指摘はコロナ禍とウクライナの戦争が起こる中、悪い意味で加速している。
いま改めて最新の分析と対抗策を大幅に加筆しついに文庫化。 インターネットによって本来辿り着くべきだった未来を取り戻すには、今何が必要なのか。気鋭の評論家が提言する。
解説:成田悠輔
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序章 オリンピック破壊計画
TOKYO2020/平成という「失敗したプロジェクト」/「動員の革命」はなぜ失敗したか /走りながら考える

第1章 民主主義を半分諦めることで、守る
2016年の「敗北」/「壁」としての民主主義/民主主義を半分諦めることで、守る/民主主義と立憲主義のパワーバランスを是正する/「政治」を「日常」に取り戻す/インターネットの問題はインターネットで

第2章 拡張現実の時代
エンドゲームと歌舞伎町のピカチュウ /「他人の物語」から「自分の物語」へ /「他人の物語」と映像の世紀/「自分の物語」とネットワークの世紀/『Ingress』から『ポケモンGO』へ /ジョン・ハンケと「思想としての」Google/仮想現実から拡張現実へ /拡張現実の時代/個人と世界をつなぐもの/物語への回帰/「大きな物語」から「大きなゲーム」へ/文化の四象限

第3章 21世紀の共同幻想論
いま、吉本隆明を読み直す/21世紀の共同幻想論 /大衆の原像「から」自立せよ /「消費」という自己幻想/吉本隆明から糸井重里へ/「政治的なもの」からの報復/「母性のディストピア」化する情報社会

第4章 遅いインターネット
「遅いインターネット」宣言 /「速度」をめぐって /スロージャーナリズムと「遅いインターネット」/ほんとうのインターネットの話をしよう /走り続ける批評

文庫版書き下ろし 新章
分断する社会とより「速い」インターネット時代への対抗戦略
1.コロナ・ショックと「速い」インターネット/2.なぜ人はウイルスを直視できなかったのか/3.パンデミックとデジタル・レーニン主義/4.プラットフォームの時代と、その罠 /5.持たざる者たちの希望と絶望 /6.金融資本主義とプラットフォーム /7.21世紀のグレート・ゲーム /8.回帰と加速 /9.戦争と「遅い」インターネット/10.プロパガンダの本質 /11.モノからコトへ、再びモノへ?/12.肉でも穀物でも酒でもなく、禁断の果実を /13.強い物事と弱い人間 /14.プラットフォーム下の実空間/15.「庭」へ/16.SDGsの18番目の目標

解説:成田悠輔

内容説明

インターネットは世の中の「速度」を決定的に上げた。しかしその弊害がさまざまな場面で現出している。世界の分断、排外主義の台頭、ポピュリズムによる民主主義の暴走は「速すぎるインターネット」がもたらすそれの典型例だ。著者の指摘は、コロナ禍とウクライナの戦争が起こる中、悪い意味で加速している。最新分析と対抗策を加筆し文庫化。

著者等紹介

宇野常寛[ウノツネヒロ]
1978年生まれ。批評家。『PLANETS』『モノノメ』編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

江口 浩平@教育委員会

15
【生き方】オーディブルにて聴了。「庭の話」のときとは異なり、強い主張が根底にある一冊だと感じた。筆者の運営するコミュニティに誘う構成になっているのだが、それこそオープンな議論の余地のあるにコミュニティが必要であると思う。最近坂口恭平「生き延びるための事務」を読んでいたので、本書でも同様に糸井重里のコミュニティについて言及されていたことが興味深かった。2025/06/12

エジー@中小企業診断士

10
東京オリパラ、トランプ、ディズニー(マーベル)、ポケモンGO、糸井重里などを通してサブカル批評家が提案する遅いインターネット。確かにアテンション・エコノミーを駆動するSNSは速すぎて思考停止に。イギリスのジャーナリスト、ディヴィッド・グッドハートの「Anywhereな人々」「Somewhereな人々」で格差構造を説明したこと、吉本隆明の「共同幻想論」の自己幻想、対幻想、共同幻想で現在の情報社会の基本構成を論じたあたりがポイントか。自己幻想が肥大化したSomewhereな人々には読み書きを唱導するのだ。2023/12/30

takeapple

7
津田大介さんのポリタスTVでの衆院選選挙特番にでていた宇野さんの話を聞いてとても興味を持った。その後宇野常寛さんを追いかけていて新刊の『庭の話』を読もうと思ったが、こちらの続編的側面があるとのことで読んだ。内容はとても共感できる。インターネットで情報発信ができることが、民主主義の発展に寄与して明るい未来が開けるという90年代の幻想が崩れた今、遅いインターネットはとてもいいなあと思った。学生時代に大学の先輩と『共同幻想論』の読書会を開いたこと、ほぼ日手帳もずっと使っていたなと言うことも思い出した。次は國分功2025/03/24

みのくま

5
プラネッツVol.9発売前後に著者のイベントやラジオ、著作を読み漁っていた頃を思い出した。あの雑誌は大変面白く、東京五輪やスポーツを使っていかに東京をアップデートするかについて掘り下げた後表向きテロ対策としつつ東京五輪破壊計画をぶち上げる良い意味で狂った内容だった。本書はあの雑誌の続編でありまた著者の興味関心を多彩に織り交ぜながら社会批評に昇華している。著者の文体はオブラートに包まないので読んでいて辛くなる点も多々あったが総じて腑に落ちる。誰もが発信者になった社会でどう生きれば良いのかぼくも考えようと思う2025/02/13

よいおいこらしょ

5
インターネットは加速していく。昔は連絡手段のひとつに過ぎなかったが、TikTokやFacebook、Twitterのように承認欲求の鉄火場になっている。そうした中、じぶつそのものの価値を見出すためにあえて遅いインターネットを標榜した批評。熟読をしようとする流れに少し似ているか。丁寧な生活としての糸井重里の批評が面白かった。2023/06/23

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