出版社内容情報
西村 惠信[ニシムラ エシン]
著・文・その他
内容説明
室町将軍、足利尊氏の弟・直義と禅僧・夢窓疎石が交わした問答からなる『夢中問答』。欲心は捨てられるか。救いとは。慈悲とは。直義の真剣な問いに疎石は、悟りと迷いの区別を超え、人間の大いなる智慧を信じて、日々、充実して強く生きることこそ禅の神髄と説く―。全93段の問答から核心の教えを抽出。大乗仏教の精神を凝縮する禅の最高傑作を、原文と平易な現代語訳で読みとく。臨済禅の学僧による、日常生活で実践できる平常禅への招待。
目次
夢窓国師と『夢中問答』の周辺
世俗の欲心と仏道の大欲
悟りの智慧と「無縁の慈悲」
仏道と魔道
智慧と愚癡の彼方へ
「本分の田地」に到る道
心とは何であるか
禅修行の本領
日常生活のなかで
「一切を放下する」ということ
禅宗の念仏観
禅の世界観など
著者等紹介
西村惠信[ニシムラエシン]
1933年、滋賀県生まれ。花園大学名誉教授、(財)禅文化研究所所長、NHK京都文化センター講師。滋賀県妙心寺派興福寺前住職。2歳で出家し、臨済宗妙心寺派の僧籍に入る。花園大学仏教学部卒業後、南禅寺僧堂柴山全慶老師に参禅。アメリカ・ペンデルヒル宗教研究所に留学(キリスト教研究)。京都大学大学院文学研究科博士課程(宗教哲学)修了。文学博士。花園大学教授、花園大学学長を経て、現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
-
- 和書
- 西田幾多郎の純粋経験