出版社内容情報
深川の長屋を仕切るお美羽は器量はいいが、気が強すぎて婚期なのに独り身だ。ある朝、長屋に住む大工の和助が普請した芝居小屋の席が崩れ、怪我人が出てしまう。お美羽は原因を小屋の旦那と客の若侍と共に調べ始める。すると和助の不始末と決めつける読売が出たり、別の小屋の仕業だという噂が流れて……。跳ね返り娘が躍動する傑作時代ミステリー!
内容説明
深川の長屋を仕切るお美羽は器量はいいが、気が強すぎて婚期なのに独り身だ。ある朝、長屋に住む大工の和助が普請した芝居小屋の席が崩れ、怪我人が出てしまう。お美羽は原因を小屋の旦那と客の若侍と共に調べ始める。すると和助の不始末と決めつける読売が出たり、別の小屋の仕業だという噂が流れて…。跳ね返り娘が躍動する傑作時代ミステリー!
著者等紹介
山本巧次[ヤマモトコウジ]
1960年、和歌山県生まれ。中央大学法学部卒業。第十三回『このミステリーがすごい!』大賞隠し玉となった、『大江戸科学捜査八丁堀のおゆう』で2015年デビュー。同作はシリーズ化され、人気を博す。18年、『阪堺電車177号の追憶』で第六回大阪ほんま本大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
-
akky本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
真理そら
56
おみわは仲良し3人組で芝居を観に行った。ところが口上の最中に桟敷席が崩れ落ちて75人もけが人を出す惨事になってしまった。新しい小屋のその桟敷の部分を作ったのが入舟長屋に住む大工・和助だったので、桟敷席崩壊の原因を探るためおみわは小屋の若旦那と客の若侍(ともにイケメン)と共にがんばる。そうか、今回のおみわはこういう理由で失恋するのか…器量も気風もいい娘が失恋する理由を次々と考えるのをきっと作者さんも楽しんでいるんだろうなあ。2022/06/14
fuku3
25
2022.6.12読了。シリーズ第4弾。入舟長屋の大家の娘お美羽は器量良しで働き者、気が強く店子に何か有ると首を突っ込み危ない身にも合った!大工の和助が普請した芝居小屋が崩れ多数の怪我人が!和助の不手際との読売が出回りお美羽は激怒💢!座元の倅清四郎と若侍の矢倉仲次郎と共に桟敷席に細工をした犯人を探す…。毎度の事だがお美羽が惚れぽっく色男に弱い、今回は何とか恋の成就は上手く行くかと見守っていたがやはり今回も!まさかのこんなオチとはお美羽が可愛そうだ!最後のお決まりに真犯人に対してお美羽の啖呵が清々しい‼︎2022/06/12
み
17
さくさくと♪意外な理由でしたね、お美羽さん、素敵な男子は理由アリですね。2025/03/18
きょん
11
芝居見物に出かけ桟敷席の崩落に巻き込まれたお美和さん。施工した大工が店子という縁でまたも事件解決に乗り出す。表紙のシルエットにもなっている芝居小屋の息子と武士と、まともな男性と知り合うのに成就しないのはお約束とはいえ、そろそろいいご縁もお願いします。2022/06/26
寒っ!!
8
おみわの恋の行方は想像したとおりなのが悲しい。事件の内容は二転三転してなかなか面白い。2023/02/18