出版社内容情報
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内容説明
2020年、コロナ禍の日常が始まった。いち早く『緊急事態宣言の夜に』という歌を発表し、メッセージを送ったさだまさし。ミュージシャンとしてどのような思いで活動してきたか,また、自身が設立した「風に立つライオン基金」がおこなってきた様々な支援の様子を綴る。小さな力を大きな動きに―魂のメッセージが胸を打つ、感動の記録。
目次
第1部 2020年のさだまさし(コンサートが出来ない!;中止、中止、中止!;自粛生活に突入;さだ家の感染予防;緊急事態宣言発出 ほか)
第2部 風に立つライオンとさだまさし(すべてはここから始まった;さだまさし、ケニアへ行く;ケニアの女性小児科医・公文先生;基金設立に向けて;終わっていない、東日本大震災 ほか)
著者等紹介
さだまさし[サダマサシ]
1952年長崎市生まれ。シンガー・ソングライター。2001年、初小説『精力流し』がベストセラーとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海燕
8
さださんが歌い手として、コロナ禍で観客を集めたライブもままならない中、何を考え、どう動いたかの足跡が記されている。「風に立つライオン基金」を立ち上げ、多方面の被災地(コロナだけでなく、自然災害についても)に対する支援を行われているそうで、行動力と周囲を巻き込む力がないとできないことだ。この書を著したひとつの目的が、表に出ることのあまりない基金の活動を広く周知することにあったのだろうが、やや間延びした感もあり。でもこの記録が、ボランティアも含め多くの善意に報い、次の世代につながってもいくのだろう。2022/08/22
qoop
8
医療者支援の基金運営に関わる著者が、コロナ禍中で何を思い、どう行動したかをまとめた前半と、基金の創設経緯とその活動内容を語った後半の二部構成。どちらも興味深くがあるが、やはり今の関心事は前者。ただコロナ禍におけるミュージシャンの日々を綴る……とまとめるには規格外だし、かといってノブレス・オブリージュなどと云っても嘘っぽい。結局は著者の人間性に尽きると云うことなのだろう。2022/06/10
Asaya
4
ファンとしては風に立つライオン基金で多くのボランティア支援をしていることは知っていたけど、実際にどういう活動をやっているのかまではわからなかった。もはやさださんは単なる一歌手ではないのだが、こういう活動もやっていることを知ってもらえれば。コロナにみまわれ試行錯誤しながら多くの人達と立ち向かっていたさださんの凄さを改めて感じた。この人をずっと応援していて良かった。2022/06/18
gontoshi
3
コロナの中、さださんがこのような活動をされているとは知りませんでしたが、勇気づけられる思いがしますね。2022/07/10
あーさー
2
2020年に新型なんちゃらが猛威をふるい、4月7日(そういえば、私の誕生日だったんだなぁ)には緊急事態宣言が出され“日常”が変わってしまいましたが、さだまさしさんの2020年から(この文庫の発売された)22年までの活動や、自身が立ち上げた「風に立つライオン基金」の成り立ちから支援の様子を綴った作品。じつに考えさせられる内容ながら、軽妙な筆致なのでスッと頭に入ってきます。2024/07/03