内容説明
ここまで生きてくると、もうこれからは自分の好きなものを、好きな量だけ、気楽に食べたい。作る時も食べる時も疲れないですむ、こころ落ち着くごはん。生きていく人生の段階によって変化していく食事の風景。自分がおいしいと思うもの、それがいちばんのごちそう。
目次
たけのこ
サラダ・オードブル
パン
お好み焼き
おにぎり類
焼きそば
カレー
スパゲティ
麺類
ごはんもの〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aya Murakami
112
アマゾン購入本 写真がたのしいごはん日記。 マイ箸にマイスプーン…。SDGs的に割り箸よりもマイ箸のほうがいいなと10年以上前から考えながら私はズルズルと…。2022/09/19
吉田あや
72
60歳となり、子どもも自立し、久しぶりの一人暮らしとなった銀色さん。自分の好きなものを好きな分量だけ、作る時も食べる時も疲れないごはんが写真付で時系列に並べられているので季節の移り変わりを感じられ、銀色さんの自然農の本で読んだ野菜たちが沢山見られるのも嬉しい。緑と赤の大根やそら豆と野菜のサラダなど、色鮮やかで健康的な野菜中心の食卓に心惹かれる。採れたての野菜の美味しさを子どもの頃に体験したので、私もいつか小さな畑で作ってみたいな。そら豆の可愛さを愛でたい。2023/09/12
ann
51
数年前。とにかくとにかく辛い苦しい沼地の底で、息も絶え絶えになっていた頃に縋っていた銀色詩集。言霊と写真に泣いてばかりいた。もちろん今でもベッドサイドには銀色詩集は必需品。そんな銀色さんのひとりの食卓が垣間見れるなんて。私も元気になったものだな〜と。 常備品は作らない・シンプル・フレッシュ・適量・簡単・好きに食べ・好きに生きる!ポリシーにも共感大大大!写真も文字も選ぶ言葉も相変わらずかわいいの♡2023/01/21
booklight
48
畑からとってきたみたこともないような野菜が並んでいたり、タケノコが続いていたり、「おいしくなかった」みたいな手書きがあったり、自由なごはん。疲れないごはん、ってなんだろうと考えたとき、作る楽しさと食べる楽しさと、作るめんどくささのバランスをとることなんだろうか。自分が60歳のときの一人ご飯がどうなるか、想像してみる。こんな風になるかな。こんな風に見栄えよくはならないだろうと容易に想像できるので、こう、写真を撮るのも、ちょっとは気の張りというものができて、楽しさも加わり、作るのにはプラスなのかもしれない。2024/12/15
けいこ
45
初めて銀色夏生さんの詩集を手にしたのは高校生の時。当時は銀色さんが女性なのか男性なのかも、年齢も分からず、ただひたすら素敵な言葉のチョイスや写真に酔いしれていた。それからだいぶ経ったな。この本は、60歳を過ぎ1人で暮らしている銀色さんの食事の写真のみ。野菜を育て、自分が食べたい物を食べたいだけ料理する。シンプルだけどとても贅沢な食事。『これ好き』とか『買ったけどイマチだった』とか、素のひとことコメントも楽しい。最終ページで初めて銀色さんの姿を拝見した。ずっと会いたい人に会えた感じで嬉しかった。2022/06/03