出版社内容情報
大正十一年に渡米して七十年間、自ら記事を書き活字を拾って、日系一世のための新聞を作りつづけた寺沢国子の驚くべき生涯を描く
内容説明
花嫁として渡米した大正11年から70数年、自ら記事を書き活字を拾い、小さな日本語新聞を発行してきた女社長・寺沢国子。戦時中も日系人たちに希望と情報を与え続けた「ユタ日報」が報道する、生活に密着した日米関係。一枚の新聞を心待ちにする日系人の為に仕事を続ける明治人の気骨あふれる爽快な人生を描く。
目次
第1部 ユタ日報の誕生
第2部 夫の遺志を継いだ信州女
第3部 紙面にみる開戦前夜
第4部 日米決戦下の日本語新聞
第5部 強制収容所の読者たち
第6部 祖国日本の敗色
第7部 日本の敗戦と役割の終焉