内容説明
著者は、男の最高の美徳とは何かについて三島由紀夫氏と対談した時、期せずして「自己犠牲」で意見が一致したと語る。男だけが理解し、共感し、歓び、笑い、泣くことのできる世界。そこには女には絶対にあり得ない何かがある。執念、友情、死に様、責任、自負、挫折、情熱、変節…42の鮮烈なエピソードが紡ぎ出す究極のダンディズム。
目次
友よさらば
死ぬ思い
男の執念
片思い
安藤組と私
博打
秘めたる友情
男の面子に関わる会話
男の美徳
臆病の勇気
遊びの神髄
果たし合い
無類な旅
男の自負
男の遊び場
男の約束
男の兄弟
暗殺された友
人生の失敗
男の就職
男の気負い
男の功名心
死に際
男と金の関わり
仲間の訃報
男の強かな変節
惨殺の系譜
男にとっての海
男の一物
スタッグ
挫折と人生
初体験
自然現象との関わり
男の気負い2
男の意地 国家の意地
男の覚悟
手強い相手
今は昔、スポーツカーノスタルジー
スポーツの効用
男の傷
喧嘩
女を捨てる
著者等紹介
石原慎太郎[イシハラシンタロウ]
1932年神戸市生まれ。一橋大学卒。55年、大学在学中に執筆した「太陽の季節」で第一回文學界新人賞を、翌年芥川賞を受賞。ミリオンセラーとなった『弟』や2016年の年間ベストセラー総合第一位に輝いた『天才』など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かずぺん
4
男の遊びの天才ですね。金持ちの遊びですけど。2022/03/17
ハザマー
1
時代と言えば時代ではあるが、海を愛しヨットレースに明け暮れた富裕層の遊び、スポーツカーを乗り回し飲酒などは今となっては懐かしい。 豪快であり、弟裕次郎との逸話も面白いね。2024/08/02
スギヒロ
1
さすが石原慎太郎。スケールが違いますね。話には聞いていましたが、ここまで一般人には経験できそうに無い人生を送れたとは、実に幸せな人だと思うだけではなく、ここまで大物な人材はもう現れないと思うと残念でしようがありません。話の内容の興味深さのみならず、文章のうまさには感服です。でも、ある話題は全くの暴露本では!爽快で面白かった。⭐️⭐️2022/06/13
イコ
0
同じエピソード語りすぎ問題。2022/04/30