出版社内容情報
麗しき二人の探偵が不可解な謎を解き明かす!「我々は無駄なことはしない主義なのです」――冷静かつ迅速。そして捜査は完璧。セレブ御用達の調査機関〈探偵倶楽部〉が、不可解な難事件を鮮やかに解き明かす! 東野ミステリの隠れた傑作登場!!
東野 圭吾[ヒガシノ ケイゴ]
著・文・その他
角川書店装丁室[カドカワショテンソウテイシツ]
著・文・その他
内容説明
「お母さん、殺されたのよ」―学校から帰ってきた美幸は、家で母が殺害されたことを知らされる。警察は第一発見者である父を疑うが、彼には確かなアリバイがあった。しかしその言動に不審を抱いた美幸は、VIP専用の調査機関“探偵倶楽部”に調査を依頼する。探偵の捜査の結果、明らかになった意外な真相とは?冷静かつ迅速。会員制調査機関“探偵倶楽部”が難事件を鮮やかに解決。
著者等紹介
東野圭吾[ヒガシノケイゴ]
1958年大阪生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒。エンジニアとして勤務しながら、85年『放課後』で第三一回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。99年『秘密』で第五二回日本推理作家協会賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
567
5つの作品からなる短編集。いずれも、それを職業とする探偵とその助手の女性が、事件を推理してみせるといった趣向。それぞれの作品成立のあり方を類推するに、最初にトリックを考案し、しかる後にプロットを構成しているように思われる。すなわち、トリックと状況の意外性に作品の生命があるようだ。短篇なので、仕方がないところもあるのだが、個々の作品世界が閉じていて、社会的な広がりを持つことがないのは、東野作品としては残念に思うところ。極論すれば、小手先で拵えたとの感が残りかねないのである。探偵がひたすらに理性的である点は⇒2022/08/29
Kircheis
335
★★☆☆☆ VIPしか入れない会員専用の調査機関探偵倶楽部の活躍を書いた短編集。 ちなみに本編の主人公であるはずの探偵倶楽部の二人は名前すらも明かされない。 のめり込む程の刺激はないけど、ちょっとした暇潰しにはいいんじゃないでしょうか? 個人的には『罠の中』がブラックで好きだ。2019/03/21
しんごろ
286
冷静、迅速、捜査も完璧、会員制〈探偵倶楽部〉が、いろいろと難事件に挑む話!捜査は完璧だけど、会員のレベルを下げたために会員に足元すくわれピエロ役になるお茶目な一面も…。どの事件も一筋縄にいかない、ひとひねりがある事件ばかりで、さすが東野圭吾さんと思いますね。あっさり楽しく読めました。それにしても男と女…いろいろあるわなあ。2019/03/10
再び読書
223
シュールな二人の探偵、同一人物なのか、別人なのかミステリアス。まさに仮面のイメージを受ける。彼らが紐解く事件も、意外な結末が用意される。「探偵の使い方」が印象に残った2012/10/29
ダイ@2019.11.2~一時休止
191
連作短編集。VIP御用達探偵のお話。悪くはないがあっさりしているという印象。2013/07/18