内容説明
美しく、しっかり者のお美羽。彼女が取り仕切る長屋の住人・長次郎の様子が変だ。十日も家を空け、戻ってからも部屋を出てこない。長次郎の弟分の弥一と一緒に理由を問い詰めると、名も知らぬ女を殺してしまったかもしれないと言う。真相を探り始めるお美羽だが、長次郎を信頼し続ける弥一に次第に惹かれると…。切なすぎる大傑作時代ミステリー。
著者等紹介
山本巧次［ヤマモトコウジ］
１９６０年、和歌山県生まれ。中央大学法学部卒業。第十三回『このミステリーがすごい！』大賞隠し玉となった、『大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう』で２０１５年デビュー。同作はシリーズ化され、人気を博す。１８年、『阪堺電車１７７号の追憶』で第六回大阪ほんま本大賞受賞。著書多数（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ～ 1件／全1件
- 評価
-
akky本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
80
美人でしっかりもののお美羽が恋をし…その結末は。江戸深川の北森下町にある入舟長屋の大家・欽兵衛の娘で美人のお美羽21才の活躍の物語です。長屋の住人で指物職人の長次郎が、人を殺したといって長屋に帰って来ました。それを聞いたお美羽が、調べだしたら大変な事件に発展します。展開が早く、お美羽の動きがいいです。しっかりものすぎて行き遅れているお美羽が毎回恋をしますが。最後は、片思いで終わります(笑) シリーズ2作目。字の大きさは…中。2021.10.05～06読了。★★★☆☆2021/10/06
真理そら
54
シリーズ2巻目。毎回オチはこれなのかな、お美羽ちゃんかわいそう。2021/06/17
fuku3
25
2021.7.20読了。入舟長屋シリーズ第ニ弾。入舟長屋の店子長次郎が十日も家を空けて帰って来たが様子がおかしい!心配になった大家の娘お美羽は弟弟子の弥一と共に長次郎に事情を聞くと女を殺したと言い出した!こうなると黙っていられ無いお美羽は浪人の山際や十手持ちの喜十郎、弥一を巻き込み真相究明に奔走する!お美羽は弥一に仄かな想いを寄せるがこの恋模様は上手く行くのか⁉︎山本氏のミステリは本当に面白い私的には大好きなのだが中々世間には浸透し無い!もっともっと売れてもいいと思うのだが⁉︎サクサク軽く読めるのもいい!2021/07/20
み
18
さくさくと♪シリーズ2作目で、エンディングのパターンに、にやり^ ^お美羽さんが、ハッピィになるまで読もうかな。2025/03/07
きょん
18
長屋の大家の娘おみわが活躍するシリーズ第二弾。入舟長屋に住む指物職人・長次郎が巻き込まれた美人局と殺人事件、絡繰箪笥の謎を追う。1作目で失恋した浪人・山科とは事件解決の相棒の関係が出来上がりつつあるようだけど、今回出会ったイケメンには失恋しちゃってちょっと可哀想。謎解きの腕が上がるのが先か、良縁に恵まれるのが先か期待して待ってます。2021/06/20
